- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048736749
作品紹介・あらすじ
できたてのセカイと、憂鬱なわたしたちの物語。いま、最も鮮烈な7人の書き手がおくる青春文学ベスト・トラック集。
感想・レビュー・書評
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ひと目で蜷川実花さんの作品とわかる美しい表紙。
目次の前にはさみ込まれた
ブルーとピンクのパステルカラーの3枚の紙も、とてもきれい。
装丁の美しい本です。
7つのお話が収められていますが、
「海の底」で冷静でソツのない自衛官ぶりを見せつけた冬原が
事件後に「異臭を放つ王子様」として彼女の前に現れ
声を殺して泣くシーンに胸打たれる
有川浩さんの「クジラの彼」、
いいかげんな振る舞いやだらしない人を許せないヒロちゃんが
沖縄の、かなり変わったホテルのバイトを通して
少しずつ肩の力を抜き、心の凝りをほぐしていく
坂木司さんの「ホテルジューシー」
の2作が、やっぱり飛びぬけておもしろくて
本棚にもうあるのに、しかももう何度も読んでいるのに
また惹き込まれて読み耽ってしまう私でした。。。
その他、狭いサークル内での恋愛模様が
気恥ずかしくも懐かしい、角田光代 「あの八月の、」
突然転校することになった田舎での生活に戸惑いながら
大人になることの切なさを知っていく少女を描いた
日向蓬 「涙の匂い」
古式ゆかしい文体に、独特な諧謔を絡めて
映像が浮かび上がるような不可思議な世界を構築した
森見登美彦 「夜は短し歩けよ乙女」 など、
全く作風の違う7篇、
新しい作家さんに触れるきっかけになる1冊です。 -
新しい作家さんの発掘も兼ねて読んでみたけれど短編のためか、これから、というところで終わってしまって、なかなか上手くいかなかった。やはり有川浩さんは秀逸❗️読んだばかりのお話でもついついひきこまれてドキドキキュンキュン。
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7人の人気作家による青春文学のアンソロジー。どれも独特の作者の個性がうかがえて、一粒で7度以上おいしい本でした。書き手によってこんなにも雰囲気が違うんだと、とても面白い。
「クジラの彼」 有川浩 やはり有川ワールド、潜水艦乗りは臭い?
「ホテルジューシー」 坂木司 おばぁの皺だらけの笑顔が……
「夜は短し歩けよ乙女」 森見富美彦 独特の語り
その他 -
甘くてほろ苦い青春短編小説集。
表紙の写真がとても綺麗だと思ったら、蜷川実花さんのものだそうです。どおりで!
「クジラの彼」は恋愛ものとして好きですが、「ホテルジューシー」はヒロちゃんの心情に惹きつけられました。 -
甘酸っぱい青春が多くの著者によって書かれています。「青春」という言葉の捉え方は人によってそれぞれ違うので、話の内容もいろんなテイストで書かれているので読んでいてとても楽しいです。
わたしの一番のお気に入りはやはり桜庭先生の七竃の前の話ですね!七竃は桜庭一樹コレクション文庫を読んでいたのでとても楽しく読むことが出来ました! -
まぁまぁおもしろかった。
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短編集。
「クジラの彼」は前に読んでたけど、再読でも最高。こんな出会い、こんなカップル素敵~ -
有川浩さん、森見登美彦さんをしるきっかけとなったアンソロジーです。装丁もきれいでどの短編も読みやすく、おもしろいです。
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クジラの彼 が一番響いた。
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クジラの彼が読めただけで儲けたって感じ。
知らなかった作家さんに出会えたりするのがいいなと思う。 -
意外と読んだものが多くて、ちょっと残念だった。
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今をときめく作家さんたちの短編集
Sweet Blue Age
大好きな有川さんの短編は
究極の遠距離恋愛。
せつなさといい
もやもやする時間がすごいわかる。
どの話も、昔を思い出す話。
そして、明日へ踏み出す話。
甘い、青春の日々、ってとこですかね。
心がほっこりして、さあ、私も頑張ろうと思える1冊。
オススメです。
表紙が独特だなぁと思ったら
やはり、蜷川実花さんだった。 -
学校の図書館から借りました。
いろんな作家さんの作品が集まってる本です。有川浩さんが好きなので『クジラの彼』も、もちろん面白かったです。
また、森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』が印象に残った作品です。
これは、知り合いの結婚式に参加した男女が過ごす一夜の物語です。それぞれの視点で順番に物語が展開していきます。文章の書き方がまるで大正や昭和時代の小説のように書かれてあって面白かったです。 -
短編集
1.『あの八月の』 角田 光代
2.『クジラの彼』 有川 浩
3.『涙の匂い』 日向 蓬
4.『ニート・ニート・ニート』 三羽 省吾
5.『ホテルジューシー』 坂木 司
6.『辻斬りのように』 桜庭 一樹
7.『夜は短し歩けよ乙女』 森見 登美彦
1,2,4,6を読む。
5,7は既読。 -
いろいろな作家の短編作。大好きな角田作品もあり。
忘れられない思いって誰にでもあるんだろうな。
今、話題の有川浩の作品も初読み。『クジラの彼』キュンキュン
した。恋をしている時の胸キュンさとせつなさでページがどんどん進んだ1冊。 -
坂木司さん目当てで知った本。
・あの八月の、
黒歴史、になるのかなあ。そんな雰囲気の青臭い若かりし頃、って感じ。
長年付き合った人よりも出会って数ヶ月の人と結婚する心情も、振り向かれない人と関係を持ち続ける心情も、どちらも理解出来ない。
自分とはかけ離れた体験が出来たようなお話だった。
・クジラの涙
有川さんの文章、やっぱ読みやすいな。
潜水艦というこれまた馴染みのない世界で、さらに遠距離恋愛とはキツそう。
自分の弱さを見せられたら距離が近くなるのかな。
・涙の匂い
ええぇぇえこんなに悲しいお話なの?!
青春がテーマで、これって…。
福島が舞台だとは思うんだが、同じ東北に住んでる民からしたら共感することしきり。
時代は今より少し前かな?
親の影響の絶大さよ。そして「大人」って、言うほど大人じゃないよね。自分が歳をとってからようやく実感する。
子供の頃に見ていた大人は、思っている以上に子供だ。
・ニート・ニート・ニート
ん、なんかよく分かんなかった。この本、読めば読むほど思い描いている青春からは遠ざかって、生々しい肉が見えるほどのリアルな青春ばかりが出てきて、痛い。
読むの、痛い。
・ホテルジューシー
一番気になってた作品。読んでみると、なんか拍子抜け。女子的生活がおもしろすぎたから、期待値が高くなりすぎてた。
こんな青春もあるのかな。
私も主人公寄りの性格だから、途中までずっとしんどかった。
・辻斬りのように
田中先生のことが好きだったのかしら。恋愛経験がゼロに近いと言っていいほど少ない私には、眩しく感じるような行動力だわ。
・夜は短し歩けよ乙女
前にも読んだことがあるけど、その時は意味わからない話だなと思った。
今回じっくり読んでみて思ったのは、やっぱりよく分からない。
ただ描写を追って見たので前よりはカオス具合が具体的になった。
全体を通して青春、Sweet Blue Ageなんて言ってるけど、全然スイートじゃないし、なんなら苦すぎたり痛かったりして苦しかった。
普段こういう本を読まないから、尚更新鮮だった。お話の内容的にも、アンソロジーという構成にしても。 -
クジラの彼とか夜は短し歩けよ乙女とか知ってる話もあったけど
青春は明るいだけじゃないって感じの話が多かった
北海道育ちなので、関東の蒸し暑い夏には、毎年悩まされる私です(>_<)
この本の7...
北海道育ちなので、関東の蒸し暑い夏には、毎年悩まされる私です(>_<)
この本の7つのお話の中では、
有川さんと坂木さんと角田さん以外の作家さんは「初めまして♪」だったのですが
作家紹介の欄で、
どちらかというと官能的な表現が得意と書かれていた日向蓬さんの作品が、
予想外に(?)中学生を瑞々しく描いていて
他の作品も読んでみたくなりました。
ミュージシャンと小説のコラボというと
小川洋子さんが、佐野元春の10曲をテーマに書いた短編集
『アンジェリーナ』っていうのがありましたね(*^_^*)
あっ、そっかぁ〜
まろんさんは北海道やったんスよね(笑)
自分一昨年の7月に
半袖のポロシャツに
短パンで
富良野行ったら
...
あっ、そっかぁ〜
まろんさんは北海道やったんスよね(笑)
自分一昨年の7月に
半袖のポロシャツに
短パンで
富良野行ったら
向こうは最高気温が16℃しかなくて(笑)
寒くて寒くて
もうずっと震えてましたよ(泣)(>_<)
ほんで大阪帰ってきたら
35℃!!
同じ日本で
これだけ気温差があるって
日本ってやっぱ
縦に長いんやって
実感しましたよ…(笑)
あっ、『アンジェリーナ』は
つい最近ブクログの友達に教えてもらって
めっちゃ気になってたところなんです!(笑)(^O^)
まろんさんはもう読みました?
小川さんも
佐野さんのかなりのファンらしいっスよね♪
(それ知って、かなり小川さんを好きになりました笑)
北海道と関東・関西は、気候的に2カ月くらいの温度差があるのです(>_<)
だって、7月や8月でも、おじいちゃんおばあちゃんの...
北海道と関東・関西は、気候的に2カ月くらいの温度差があるのです(>_<)
だって、7月や8月でも、おじいちゃんおばあちゃんの家とかでは
朝晩ストーブ焚いてましたもの!
『アンジェリーナ』は、本棚にあります♪
小川さんの普段の作風だと、
まさか佐野元春が好きだとは思ってもみなかったので
本をみつけたときは、かなりびっくりしました(笑)