- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048736961
感想・レビュー・書評
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他の方のレビューで知ったのだけれど、
『戦友の恋』
という本も読んだら良さそうだ。
登場人物の漫画家佐紀さんが主人公らしい。
少しちぐはぐな感じがしたけれど、
読み終え、改めて表紙の題字を見ると、
「嗚呼、そうだよなー。ほどけてとけたなぁ。よかったなぁ。」
と心から思う。
読書の良い瞬間のひとつ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校を中退した主人公が、祖父の経営する銭湯でアルバイトをしながら、将来に向かって歩みを進め出す話。
やりたいことが見つからず、何となく毎日を過ごす。しかしこれではいけないとも思う。
そんな主人公のもやもやともつれた心を、周囲の人々が解いていく。
気になる人は立体に浮き出て見える。と表現されているのが好き。
弟が「知恵と勇気」があればいい。と励ますのも好き。
何となく、根拠はないが、読んだ後は優しい気持ちになれる。 -
2016.10.16
高校中退したぼんやりした女の子
なんとなく、希望を見出す。
さらりと書かれていて、ふう、という読後感 -
高校を中退した女の子がおじいちゃんの銭湯で働きながらなんとなくやりたいことを見つける話。嫌いではない。
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こんな日常が送れたらいいな。ふわふわと。季節が変わったーと思いながら。
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戦友の恋と裏表にある作品。
やっと入手できて、やっと読むことができました。
すべてむなしくなって、高校を中退してしまった美和。
祖父の経営する大和湯でただなんとなくバイトして時間を過ごしている。
ただ、漠然としている様子から、常連の左紀さんや恋をして、少しずつ前を向き、自分の進む道を歩こうとしていく姿は、読んでいて心地が良くて、大島さんらしい作品。優しい空気が漂っていて、この物語、大好きです。
戦友の恋で主役の左紀さんとの距離感が近づいていく様子が一番好きでした。怪しい女の人って思ってたのかとか、戦友の恋が早紀さん目線だったのに対して、この作品は美和の目線で進んでいく。 -
高校中退して実家の銭湯でバイトしている女の子のはなし。
自分探し。
人生にはモラトリアムは必要だ。 -
「大和湯」の1人娘美和ちゃんのお話し。
高校を辞めて、何にも変わってない自分に焦りだす彼女が、おじいちゃんの経営するお風呂屋さんを手伝い始めて、見つけたもの。
周りのキャラクターが良い。フジリネンのおじさん、常連客で作家の佐紀さん、彼女担当の編集者君津さん、ベテランのタエさん、弟の智也、元彼の淀川君、憧れのお客さん…。
日々の生活の中で、「知恵と勇気」が時々混ざって、自分も「大和湯」に浸かった心地良さを感じた。