匂いの記憶

著者 : 日向蓬

• KADOKAWA (2006年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[catbackscoffeeさんの感想 · 2016年1月30日]

装丁に一目惚れして手に取りました

短編集だからもちろん多少の当たり外れはあるけど
予想以上にいい作品ばかりだったと思います

タイトル通り、匂いと記憶の結びつきも
モチーフとして文章に散りばめられていた

けどそれよりも、どの作品にも共通してた
幸せだったり平凡だったお話が終わりにかけて
急に崩れていくような不思議な展開にすごく引き込まれた

[二次元研究所さんの感想 · 2015年10月30日]

4-04-873733-3　230ｐ　2006・12・25　初版

[ルー子さんの感想 · 2012年10月1日]

〈内容〉おだやかな秋晴れの陽の匂いとともによみがえる、ほろ苦い恋とセイシュン。記憶の奥にしまい込んだ大切な「あの時」をたぐり寄せ、読む者すべての胸を焼き焦がす気鋭の会心短篇集。

[冬遊さんの感想 · 2011年7月18日]

■おだやかな秋晴れの陽の匂いとともによみがえる、ほろ苦い恋とセイシュン。記憶の奥にしまい込んだ大切な「あの時」をたぐり寄せ、読む者すべての胸を焼き焦がす気鋭の会心短篇集。

■■文章は静かななのに、全体的に生臭さを感じてしまった。たぶん性（女であること）への描写が、そう感じさせたのだろうと思う。わたしにはどうにも苦手でした

[ocha miiさんの感想 · 2011年3月22日]

匂いと過去が結び付く。

[ひとこさんの感想 · 2011年3月5日]

2009/06/16読了

レトロっぽい短編集
わたしは一番はじめの、涙の匂いが好きかな。
佐々木　保くんと再会出来たらよかったのにね
あとは、なんだか
ダークな感じで微妙だったんだ…うーん

[fraise15さんの感想 · 2011年2月20日]

図書館でﾀｲﾄﾙと装丁に一目ぼれして手に取りました

短編集だからもちろん多少の当たり外れはあるけど
予想以上にいい作品ばかりだったと思います

ﾀｲﾄﾙ通り、匂いと記憶の結びつきも
ﾓﾁｰﾌとして文章にちりばめられていた

けどそれよりも、どの作品にも共通してた、
幸せだったり平凡だったお話が終わりにかけて
急に崩れていくような不思議な展開にすごく引き込まれた

たまには本の「ｼﾞｬｹ借り」も悪くない

[トモミさんの感想 · 2010年8月30日]

今回も、普通な小説を。

表紙が結構綺麗だったので、読みました。
中身は短編集。
短編集はあんまり好きじゃないんですが
まぁ読んだ事ない作家さんの小説だったらちょうどいいかな、と。

中身はそれぞれ匂いに関するものがたり。
面白いのもあれば、微妙なのもあり。
私は一番「トリガー」が面白かったです。
短いけど、途中はまぁまぁスピード感もある。
「あたらしい朝」もよかったかな。

[root3さんの感想 · 2010年3月23日]

匂いって再現性がないような気がする～涙の匂い：大阪生まれで福井で育ち，東北に来て，イナゴ取りで手伝ってくれた男の子。トリガー。コールタール：過呼吸の女。三面鏡：醜い母の思い出。糸とんぼ：福井から大阪に出てニュータウンに住み，爺ちゃんの出番はなくなった。新しい朝：アパートの隣の部屋から漂ってくる弁当のおかずの匂い。東北弁に馴れない私と東北弁に馴染んで苛められることになる妹。結婚に向いていないのではないかと確信する女。整形を決意するが母を思い出して涙を流す。祖父の居場所がなくなっているのを悲しむ少年。夫を失って子も流れてしまい人付き合いを絶った女は隣の母子に自分を重ねる～どう考えてもペンネーム。１９６９年大阪生まれの女性，女性による女性のためのＲ－１８文学賞の第１回受賞者。懐かしいゲームのオンパレード，若い人にはちんぷんかんぷんだろう。１９６９年大阪生まれとあるけど，同世代のような気がする。歳を誤魔化していないか？

[おとうさんの感想 · 2009年9月21日]

匂いをきっかけに蘇る過去の思い出。
４編まで読んだが、どれも内容が薄く物足りない。
ただの思い出話で終わっているからだろうか。

匂いってすごく鮮烈で、一瞬にして人を過去に戻す力があると思う。
だからこそ、山川方夫の「夏の葬列」のように、蓋をしていた記憶があるきっかけで鮮烈に思い出され、それが現在につながり、未来にも大きな傷跡を残してしまうような話を期待してたのになぁ。
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