- Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048738699
感想・レビュー・書評
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もうこれ以上はネタもないだろうなと思っていたのに!
…下巻も色んなことが目白押し。
文章のくせ?は正直好みではないけど、「エンターテイメント」なお話だなと思った。
にしても。
にしてもだ。
…よくもまあ…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
王宮に一度入ったものはどんなに辛くても魅入られて戻りたくなる。──そんなものなのだろうか。
辛かった上巻を乗り越えてどうにか下巻へ行ったら一気呵成。だがこれも上巻の苦労あってこそなのだと思うと、真っ向から勧めるのは難しいがやっぱりおもしろい。壮大。それに尽きる。真美那、トゥイ小、陳、津古波……メインよりそういった裏裏に居る彼らの生き様がおもしろい。と云ったら失礼だろうか。
正直、寧温は欲のとどまるところを知らない。自分ならできる、という自負がどんどん大きくなっている。ここならやめられる、真鶴に戻れるというところが何度もあったのに、まだ寧温で居ることを選んだがために凄まじい悲劇に続いてしまった。そしていざというときになぜか、寧温は出て来ない。危険だとひたすら勧告して琉球を守りたいと云っていたにも関わらず、あっさり日本の一部になってしまったのが拍子抜けである。
それが寧温の生き方なのだと思う。真鶴と寧温は身体を一つにして別々の人格になってしまっているのだと理解はできる。だがどうしても、真っ直ぐ寧温を応援しようと云う気持ちにはなれなかった。むしろ友人が筆頭である頭脳集団を信じてあげることも、大事だったのではないだろうか。
下巻で描かれるのはだいたいが御内原の様子だ。異国の驚異が迫る下巻は、上巻ではうんざりした、女の園のやり取りすらかわいらしく楽しく思えてしまうのだから不思議である。真鶴を御内原に止め置いた真美那という王妃は、とてもすっきりとした良いお嬢様キャラを演じている。真鶴を止めおいたことで余計に寧温は追い込まれたのだが、結果としては良い作用をしている。真美那のように見守ることができる女性はそうそう居ないだろう。
壮大で様々な生き方が楽しめるが、主人公の生き方は少々、賛同することができなかったのが残念。私だけだろうか。 -
面白すぎてドラマ化されたものを見ている。仲間由紀恵凄いわー。
狂気に満ちた女の世界が怖かった。
聞得大君は嫌な奴だったけどぶれないところが潔くてかっこいいと思った -
【ストーリー★★/キャラ★☆/心理★☆/情景描写★☆/没入度★☆】幕末、琉球王朝末期を舞台としたエンターテイメント小説。読後感良。 主人公の恋の行方にハラハラしていました。あと、一番涙した場面は、最後の王の即位式?のとこ。数少ない感動ポイントでした。 琉球の歴史にも触れることができたし、満足できる作品でした。
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あまりに壮大過ぎて若干ついていけない面も.
そして長い.読了するのにどれだけかかったか.
地名と人名も難しい.
しかし,全体としては非常にドキドキ感もあり面白かった.
このあたりの歴史をもう一度学び直す気になった. -
実際の沖縄の維新は、どうだったのか、気になった。もちろん、王朝の在り方も。政治体制も。沖縄に、行きたい。