青雲の大和 下

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  • 角川グループパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738866

作品紹介・あらすじ

大和の国の最高顧問として「大化改新」を指導した高向玄理。生涯最後となる任務は、唐皇帝と会見し、日中間に「千年の友好」を打ち立てることにあったが-。

感想・レビュー・書評

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  • ならほど時代考証はかなりのクオリティなのでしょう。でも小説としては… テーマが伝わってこなかった。続きモノかと疑うくらい、ぱたりと終わる。この時代のひとつの考察を読みやすく描いている、という点ではよかった。

  • 飛鳥時代の歴史小説。国際的に複雑な時代で、難しい。けれど面白い。歴史の授業で習う色んな人が登場するから勉強が楽しくてしょうがない。



     乙巳の変が終り、大化の改新を成し遂げる際中の物語。しかし、大陸情勢がナイーヴな時期で、極東各国が生き残れるかの瀬戸際ゆえに改心が進まない。そういうジレンマがあって、面白い。

     終盤、高向玄理の秘書として唐に渡る人物として、田辺鳥史が出てきた。これ、後の藤原不比等だよな。

  • 上巻では藤原鎌足が主人公かと思っていたら、下巻では高向玄理?というか。多分、人間ではなくその時代を描きたかったのか?でも、どちらかというと半島の関係の描写が多く、最後は則天武后が出て来るのかと思えば、尻切れとんぼのような高向玄理の死で、物語が唐突に終わる。何か、不完全燃焼な本だった。

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著者プロフィール

1939年兵庫県生まれ。京都大学文学部卒。63年産経新聞に入社し、大阪本社編集局社会部長、同編集長、東京本社論説委員長を歴任。92年『ソウルに消ゆ』(筆名・有沢創司)で第5回日本推理サスペンス大賞受賞。古代史を体系的に描いた「古代からの伝言」シリーズで話題になる。

「2010年 『青雲の大和 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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