グラウンドの空

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740760

作品紹介・あらすじ

夏の甲子園の圧倒的な空気に魅せられ、中学で本格的に野球を始めたキャッチャーの瑞希。しかし、地元の小さな中学校では先輩たちの卒業に伴いエースピッチャーがいなくなってしまう。このままでは、地区大会すら絶望だ。そこへ、幼なじみでチームメイトの良治が飛び込んでくる。「ピッチャー、見つけたぞ!」しかし透哉というその少年は、心に傷を負っていて-。

感想・レビュー・書評

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  • 自分も小学校から野球をずっとやってるので、題材としては非常に読みやすかった。
    他の方も書いてあるように、後半の詰め込みというか駆け込み感はあったかなと。
    もっと、まわりの選手を絡めたり、下巻を出したり、広げられるのではないかと思った。

  •  あさのあつこ作品、大好き。バッテリーに本気ではまって、そしてこの作品も野球関連。ただし、この作品は、バッテリーとは一線を画していた。
     この作品は、少年たちだけではなくて、彼らを取り巻く環境の描写にも力を入れていた。貧困とか、過疎とか。主人公の瑞希(男の子)がキャッチャーミットをどうやって手に入れようかと悩んだりとか、チームメイトが一家総出で夜逃げしたりとか。
     けれど、「しょうがない」この優しい言葉を受け入れてはいけないんだな。自分たちが恵まれていないからといって、この言葉にあぐらをかいて、全力を尽くさないのはだめなんだ。まだ打つ手があるうちは、あきらめてはいけない。しょうがないと言い訳して、全力を尽くさないのは、だめなんだ。
     これ、透哉がチームに加入するところで終わっているけれど、まさか、これで終わり!?続編は出ないのか、と続きが気になるところで終わってしまう。2巻、出てほしい。絶対読むのに。

  • バッテリーのピッチャーがもっと素直で
    キャッチャーがもっとひねくれたバージョン?
    みさよ婆がせつない・・

  • おもしろかった!けど!瑞季と透哉と良哉の関係がいい感じになってきてここから!ってところで終わってこの情熱をどこに…となりました。その終着点が冒頭の部分っていうのも分かるんですけど。面白かっただけに物足りなく感じた部分もありました。

  • ピッチャー不在の野球部所属のキャッチャーと、理由ありで都会からやってきたかつてピッチャーだった少年の話。

    あさのあつこさんの書く野球少年の話は格別。
    野球を通して人間との関わりを見ることができます。

    バッテリーの巧とは間逆の性格のピッチャー・透哉には中盤あたりまでグズグズしてる様子にイラっとしてしまうのだけど、読み終わるころにはすっかり彼の魅力に釘付けになってました。
    彼の「ありがとうございました」の言葉には思わず目頭が熱くなってしまいました。

    透哉の祖母のエピソードもとても興味深かった。
    あさのさんの作品において老人の心理描写はなかなか貴重な気がします。

    続編は出ないのでしょうか?
    透哉と瑞樹のバッテリー、八頭森東中の野球部がもっと読みたい!!

  •  田舎の中学校で野球を始めたキャッチャー瑞希と幼馴染の良治。ピッチャーがいないが作楽透哉が転向して来た。
    神奈川の小中学校で野球をやって来た透哉は、チームメイトの財布泥棒の嫌疑や才能の妬みを買われ止めてしまい、
    登校拒否にもなり祖父の要る田舎に越して来たのだった。
     溢れる才能の透哉の球を受け、手に伝わる感触、今後の成績への感触、両方を感じた瑞希だった。

  • 最後色々と不安を呼び起こすような終わり方だったけど、すごく心揺さぶられた。野球がしたーいという気持ちにさせられた。バッテリーといい、筆者すごすぎです。

  • 甲子園を夢見る田舎の中学校の少年達の野球小説。キラキラとした揺れ動く少年達の心に、グッとくる。たたボールを投げたい、ボールを受けたいという純粋な気持ちなんて忘れていたなぁ。これからどうなるか気になります。


    田舎の中学校の野球部、甲子園を夢見るエースピッチャーのいなくなったキャッチャー山城瑞希。ストレートでみずみずしい山城君が、都会から転校してきたピッチャーとしてずば抜けた才能を持った作楽透哉と出会う。彼は登校拒否だった。

  • 夏の甲子園の圧倒的な空気に魅せられ、中学で本格的に野球を始めたキャッチャーの瑞希。
    しかし、地元の小さな中学校では先輩たちの卒業に伴いエースピッチャーがいなくなってしまう。
    このままでは、地区大会すら絶望だ。
    そこへ、幼なじみでチームメイトの良治が飛び込んでくる。
    「ピッチャー、見つけたぞ!」
    しかし透哉というその少年は、心に傷を負っていて―。
    (アマゾンより引用)

    以前、続編の「グラウンドの詩」を読んだ。
    今回この本を読んで合点がいったというか…
    また、続編のほう読みたくなった。
    あさのあつこさんは野球関係の本のほうが面白いなぁ

  • 夏の甲子園の圧倒的な空気に魅せられ、中学で本格的に野球を始めたキャッチャーの瑞希。しかし、地元の小さな中学校では先輩たちの卒業に伴いエースピッチャーがいなくなってしまう。このままでは、地区大会すら絶望だ。そこへ、幼なじみでチームメイトの良治が飛び込んでくる。「ピッチャー、見つけたぞ!」しかし透哉というその少年は、心に傷を負っていて―。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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