- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048740760
作品紹介・あらすじ
夏の甲子園の圧倒的な空気に魅せられ、中学で本格的に野球を始めたキャッチャーの瑞希。しかし、地元の小さな中学校では先輩たちの卒業に伴いエースピッチャーがいなくなってしまう。このままでは、地区大会すら絶望だ。そこへ、幼なじみでチームメイトの良治が飛び込んでくる。「ピッチャー、見つけたぞ!」しかし透哉というその少年は、心に傷を負っていて-。
感想・レビュー・書評
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自分も小学校から野球をずっとやってるので、題材としては非常に読みやすかった。
他の方も書いてあるように、後半の詰め込みというか駆け込み感はあったかなと。
もっと、まわりの選手を絡めたり、下巻を出したり、広げられるのではないかと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あさのあつこ作品、大好き。バッテリーに本気ではまって、そしてこの作品も野球関連。ただし、この作品は、バッテリーとは一線を画していた。
この作品は、少年たちだけではなくて、彼らを取り巻く環境の描写にも力を入れていた。貧困とか、過疎とか。主人公の瑞希(男の子)がキャッチャーミットをどうやって手に入れようかと悩んだりとか、チームメイトが一家総出で夜逃げしたりとか。
けれど、「しょうがない」この優しい言葉を受け入れてはいけないんだな。自分たちが恵まれていないからといって、この言葉にあぐらをかいて、全力を尽くさないのはだめなんだ。まだ打つ手があるうちは、あきらめてはいけない。しょうがないと言い訳して、全力を尽くさないのは、だめなんだ。
これ、透哉がチームに加入するところで終わっているけれど、まさか、これで終わり!?続編は出ないのか、と続きが気になるところで終わってしまう。2巻、出てほしい。絶対読むのに。 -
おもしろかった!けど!瑞季と透哉と良哉の関係がいい感じになってきてここから!ってところで終わってこの情熱をどこに…となりました。その終着点が冒頭の部分っていうのも分かるんですけど。面白かっただけに物足りなく感じた部分もありました。
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田舎の中学校で野球を始めたキャッチャー瑞希と幼馴染の良治。ピッチャーがいないが作楽透哉が転向して来た。
神奈川の小中学校で野球をやって来た透哉は、チームメイトの財布泥棒の嫌疑や才能の妬みを買われ止めてしまい、
登校拒否にもなり祖父の要る田舎に越して来たのだった。
溢れる才能の透哉の球を受け、手に伝わる感触、今後の成績への感触、両方を感じた瑞希だった。 -
最後色々と不安を呼び起こすような終わり方だったけど、すごく心揺さぶられた。野球がしたーいという気持ちにさせられた。バッテリーといい、筆者すごすぎです。
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甲子園を夢見る田舎の中学校の少年達の野球小説。キラキラとした揺れ動く少年達の心に、グッとくる。たたボールを投げたい、ボールを受けたいという純粋な気持ちなんて忘れていたなぁ。これからどうなるか気になります。
田舎の中学校の野球部、甲子園を夢見るエースピッチャーのいなくなったキャッチャー山城瑞希。ストレートでみずみずしい山城君が、都会から転校してきたピッチャーとしてずば抜けた才能を持った作楽透哉と出会う。彼は登校拒否だった。 -
夏の甲子園の圧倒的な空気に魅せられ、中学で本格的に野球を始めたキャッチャーの瑞希。しかし、地元の小さな中学校では先輩たちの卒業に伴いエースピッチャーがいなくなってしまう。このままでは、地区大会すら絶望だ。そこへ、幼なじみでチームメイトの良治が飛び込んでくる。「ピッチャー、見つけたぞ!」しかし透哉というその少年は、心に傷を負っていて―。