- Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048740968
作品紹介・あらすじ
長い間、大きな病気をしていました。でも、いつも、娘がそばにいました。入院している時も、心の真ん中に彼女がいました。人気脚本家、北川悦吏子が綴った日々のエッセイ。自身の病気のこと、そして、愛娘、のんちゃんとのこと。
感想・レビュー・書評
-
以前北川さんの対談をテレビで見て、壮絶な闘病体験をされたことを知り、その対談の中で本書のことにも触れていたので読んでみようと手に取りました。こんなに売れっ子の脚本家さんが、こんなに激しい闘病人生を送られていたとはと驚きました。
本書の中では直接病名を明かしていませんが、腎臓病、そして潰瘍性大腸炎を患ったと言うことでした。私の身内にも同じ病気になった人がいるので、北川さんはどんな風だったのか、また子供さんが小さかったのでその子供をおいて入院するってどんなに辛かっただろうかということも知りたいことでした。
壮絶な日記の中に時々すごくいい言葉があり、p60にある言葉は心を壊された人やPTSDに苦しむ人には必要なことが書かれていると感じました。
そしてp70の何気ない娘さんの優しさやp87で起きる娘さんとのすれ違いの真実には胸が熱くなりました。p160で明かされた夫さんの支えの大きさにも。
あたたかい記録です。辛い話も多いけどほっこりします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本当に人の心を打つ脚本を、物語を想像して描ける人は、自分の人生もしっかり噛み締めて生きてる。
-
この人の描くドラマは好きだったけど
エッセイを読むたび「ああ、この人身近にいたら苦手だっただろうな」と思う。
そう思いながら毎回読んでしまうフシギ。
今回は闘病記を書いたブログを書籍化したもの。
「お金になる活字じゃないから」と何度も描いているわりに
しっかり商業ベースに乗ってるあたり(苦笑)。
でも書いてる時は公的なものとは捉えてなかったようで
(もちろん闘病でそんなあれこれ考える余裕なかったんだろけど)
素直な描写でその分辛さが伝わってきた。
でもやっぱり個人ブログをまんま活字にしたチープ感は否めない。
【図書館・初読・11/14読了】 -
図書館借り。
とにかく壮絶。でもその後も10年、半分、青い。とかまで書いてて間違いなく狂ったレベルでやり続けられるプロ。旦那はたまったもんじゃないだろうと思いつつ。
ここまで自意識が爆発してないとトレンディドラマの神になれないのだということ。 -
自伝や私小説的なものを読んだことがなかったので、図書館で試しよみがてら手に取ってみたら
あっという間に引き込まれてしまった
図書館なのに、涙が止まらなかった
仕事で達成感が感じられず、うだうだ悩んでいることが、当たり前ではない人もいることを強く思い知らされた
思いあがっていた
んだな 自分
いろんな本を読もう -
北川悦吏子さんの文章って好きだなあ。闘病記、に入るのだろうけれど、家族の物語のようでした。闘病って周りの支え必要。のんちゃんへの気持ち、のんちゃんの気持ち。いろいろ感じて、泣きそうになった。実はご主人が主役?お仕事しながら奥様の闘病支え、小学生の娘を育て、、尊敬。
-
不愉快な女だ、というのが感想。
自分を何か特別な人間だと思っている。
自意識過剰というか、ことばや思考が自分の中で完結している。 -
脚本家の北川悦吏子さんが大病をしたときの記録。
病名は、難病としか明かされていませんが、長い間ひどい痛みと闘かいながら、なかなか会えない娘を思う様子が切ないです。 -
すごく正直な人だなと思う。すごく共感してしまった。それだけに読んでてつらいときもあったけど。
しんどい時にどうしてもらいたいかっていうことがストレートに書いてあってうれしかったかも。そうしてもらえることってあまりないけど。