以前北川さんの対談をテレビで見て、壮絶な闘病体験をされたことを知り、その対談の中で本書のことにも触れていたので読んでみようと手に取りました。こんなに売れっ子の脚本家さんが、こんなに激しい闘病人生を送られていたとはと驚きました。
本書の中では直接病名を明かしていませんが、腎臓病、そして潰瘍性大腸炎を患ったと言うことでした。私の身内にも同じ病気になった人がいるので、北川さんはどんな風だったのか、また子供さんが小さかったのでその子供をおいて入院するってどんなに辛かっただろうかということも知りたいことでした。
壮絶な日記の中に時々すごくいい言葉があり、p60にある言葉は心を壊された人やPTSDに苦しむ人には必要なことが書かれていると感じました。
そしてp70の何気ない娘さんの優しさやp87で起きる娘さんとのすれ違いの真実には胸が熱くなりました。p160で明かされた夫さんの支えの大きさにも。
あたたかい記録です。辛い話も多いけどほっこりします。
読書状況:読み終わった
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ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2022年1月29日
- 読了日 : 2022年1月29日
- 本棚登録日 : 2022年1月29日
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