- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048741156
作品紹介・あらすじ
寛弘三(1006)年、左大臣の藤原道長は、一条天皇の中宮彰子の世話役として紫式部を御所に迎え入れた。我が娘の彰子に皇子を生ませたい道長は、式部によって紡ぎ出される大人の愛の物語が彼女に力を与えると信じて疑わなかった。式部が彰子に語り聞かせる魅惑の物語-。輝くばかりの美貌と才能を持つ光源氏と源氏に心を奪われる女性たち。だが、愛する女性を不幸にしてしまう自らの運命に傷ついた源氏は、魔道に墜ちて鬼と化し、作者・紫式部の前に立ち現れる。陰陽師・安倍晴明が怨霊と対峙するが…。新機軸で綴られた全く新しい源氏物語。
感想・レビュー・書評
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映画化すると聞いて読み始めましたが・・・・
なかなか登場人物の名前から頭に入ってこず。読むのに時間がかかりました。
そして、、、うーーーーーむ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
光源氏の虚構の世界と、紫式部の現実の世界…。
紫式部が、源氏物語を執筆する現実の世界と、
その源氏物語とが、パラレルで進行しています。
ただ、お話の終盤、虚構の世界と現実の世界が交錯し、
安倍晴明が陰陽道で悪霊を退散する節は、
個人的には、あまり好きな展開ではありませんでした。
当時は、鬼や悪霊が信じられていた世界で、
陰陽道も、胡散臭いものではなかったと思いますが、
今、それを描くとSFになってしまう…。
現実の世界で、想い悩みながら執筆していく紫式部と、
虚構の世界で、想い悩みながら奔放に生きる光源氏…。
それらがリアルに交錯しては、現実感が飛んでしまう。
安易に、安倍晴明というキャラクターに頼らずに、
同じく紫式部と源氏物語を直球で描いた2001年公開の
「千年の恋 ひかる源氏物語」の方に軍配を上げたい。 -
読み続けることが出来なかった…
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源氏物語の制作過程をファンタジックな雰囲気で物語られています。
紫式部と源氏が時空を超えた恋をするという、面白い設定。
源氏物語さえも政治に勝つための道具としようとして、紫に書かせるという道長の考えが面白いと思いました。
詮子と道長という姉弟の描き方も従来の仲良い2人、ではなくて面白かったです。
彰子と行成という組み合わせもなかなか。
読みごたえのある一冊でした。 -
うーむ……………………。