- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048838658
感想・レビュー・書評
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ディランは、息の仕方を知ってるなんて奇跡だぜって歌ってた。
ひとかどの人は、意識的にせよ無意識的にせよ、徹底された呼吸の訓練がベースにあって、身体に呼吸の在り方を持ってる構えがあるように見える。
動作と呼吸が合ってると、心地よい快感と安心感が生まれる。テンポのいい動きは、必ず呼吸と連動してる。仕事が上手く回ってる時、声の響きを良く感じる時、ヨガで落ちる時、自分の鳴らす鍵盤の音が近しい時、呼吸も佳い。
特別なことではない、あらゆる活動の基盤は、息を全うさせることが要になってる。
人生には、息詰まったり息を呑んだりすることも満ちてるが、そんなものも、吐いて、吐き出すことで、取り戻していける。
自分を守ろうとして、得たものに執着すれば、息は浅くなるだけ。
どんどん捨てて吐き出す。
ゆったりとたゆたう穏やかな海のような呼吸を身にすれば、身体を外側から捉え直すことが出来たり、自分自身に立ち戻れるという回路も身につけられるんじゃないか。
自分の身体と呼吸を、心を処する道具にする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
呼吸は大切だが、他人に説明するのが難しい。
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呼吸を切り口に、型と文化まで語ってしまいます。
呼吸と意識、感情は密接に絡まっており、呼吸を整えることで心の状態を整えることができるってのは、まあ、瞑想や武術、ヨガや気功などを実践している人にとっては既知の事実であります。
ただ、著者(「声に出して読みたい日本語」で有名な齋藤孝氏)は「気」を扱いません。呼吸のメソッド化を目論む氏の手法にとっては、それは賢明な判断だと思います。
その呼吸メソッドは
「3秒吸って、2秒溜めて、15秒で吐く」
というシンプルなもの。
私としてはちょっとアンバランスな感じがしますが、どうですかね?
レベル:354
まあ悪くはないですけどねえ。 -
呼吸に関する本は結構読んでいる。
この本を見る度に呼吸について意識する大事さを痛感する。
息を吐く事=死んでいく
息を吸う事=生きていく
という発想が面白い。
「呼吸の本」谷川さんの本よりもこっちの方がよっぽどいい。
しかし、何というのか内容にもう少し厚みが欲しいね。 -
呼吸というより、息に関する話。作者の気に関する記述が興味深い。呼吸の結果が気らしいが、順番を付けてもしょうがない。どちらも身体と世界をつなぐモノ。リラックスしてジャンプし続けると細胞が生まれ変わるそうだ。面白い表現だ、イメージしやすい。
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斉藤孝 がファンというわけではないのですがまた読んでしまった。。。
日本の文化が息の文化だったという切り口からカルト宗教や
教育論まで展開させるのはさすが
生理化学的な表現があまりないのにおもわず納得させられるのは
信念にも近い確信からではないだろうか
いろいろな日本文化の型の重要性を説いているが呼吸を意識したものなのだろう
三・二・十五の呼吸の型をためしてみるもいいかもしれない -
読みやすくて良い本です。
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3秒吸って、2秒溜めて、15秒で吐く
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2007/04
呼吸法は小学校の科目にすべき!