リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか? (アスキー新書 203)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 315
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048861342

感想・レビュー・書評

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  • 【全リーダーに信念を】

    僕も学生時代を振り返ってみて、多くのリーダー経験をさせていただきましたが、この本はその時に感じたリーダーとしての学びをうまく言語化出来ています。

    僕達は人に指示されて行動することには慣れているのですが、自分が指示する立場になるとノウハウが分からないということがよくあります。そんなときに大切にするのは、上位下位の価値観をよく考えた上でのリーダーの「信念」であって、「譲れない何か」を持つことであるという著者の主張に僕も非常に同感しました。

  • 喩え話がテンポよく、わかりやすく、読みやすい。多くが日本との対比というか、日本そのものの問題という視点から語られており、目の前にいるリーダーがなんでこんな使えないか非常によくわかる本。リーダーがどうあるべきか、というのは従うものとしても考えておくべき事だし、いい本だった。

  • 竿竹屋調のサブタイトルが挑発的な切込隊長の新書。前半は、よくある第二次世界大戦の敗戦と現在の企業経営/政治運営の失敗を比較して「よく似てるよねー」という話と、ピーターの法則の話。最終的には「一億総専門家目指して、お互いに尊敬し合いながら前に進めばいいんじゃないの?」と毒にも薬にもならない結論に落としていて、切れ味が今一。むしろ、あとがきの「リーダーシップとは、何が正しいのかをとことん考え、それを人に説明すること」という話の方が説得力があり、こちらの線で本を書いた方が良かったのではないかと思う。新書向けの文章ではあるが、Blog でお馴染の洒脱な筆致も控え目ながらも楽しめる。

  • あのblogの人がどういう考え方をしてるのか興味があって読んでみた。blogの副読本。読み物としてのテンポはよくない。

  • 全体を読み終わってみて、思ったよりも面白かったし参考になることも多かったと言える。
    リーダーとして何が求められるかを深く考えるきっかけになった。
    強いて難点を挙げるならば、記述が読み取りにくく感じられる部分が幾つかあったくらいか。全般に平易に書こうという努力が感じられる。

  • リーダーシップ論ではなく、帯にある通り「なぜリーダーが馬鹿ばかりなのか」「なぜ私たちはこんなに頑張っているのに成果が上がらないか」について説く。上司や環境に不満を持っている人は読んでいて楽しいかもしれないが。

  • 最近フォローし始めて、やまもとさんのツイッターの感じをみていると勝手にもっとコミカルかと思ってましたが、真面目でびっくり。無知でした。

    日本のダメなところを延々と書くだけだとつまらないなーと思ってたら、ちゃんといいところ、海外でもダメなものはダメなところも書いてあり、説得力あり。太平洋戦争の例えは非常にわかりやすい。あと、「誰かをリーダーにしたてて、最終的にそのリーダーのせいにする」というのは自分もそうだなーとか。最近中間管理職についた身としてはギクッとする記述が多く、読む前には啓蒙される気はなかったんだけど、結果的に啓蒙された感が強い。面白かった。

  • 一部耳が痛いことがありつつも、的確で適切な言葉選びになるほどと相槌を打つばかりです。
    池上彰が上澄みをあさーく掬うのに対し、専門家はもぐらのように一つの穴に突撃しますが、(元)隊長はその中間どころのレイヤーからモノを見ているような。
    つまり言えば、理想と現実の狭間を捉えるのに非常に巧みであるといったところでしょうか。

    特にハッキリとしたリーダー像だ政策だを語る本ではありませんが、この耳に痛い言葉を、一度自分にチクチクさせてみるマゾい行為も、時には必要ではないでしょうか。

  • 187番乗り。読了。なんだか、ブログの毒の方が面白い。小説のようにとりとめもない感じなので、いいことをいっぱい書いてあるとは思うものの、まとまりが無い。ある意味ブログっぽいのかも。(2012/2/16) 

  • 元切込隊長こと山本一郎さんの本。
    普段のブログの切れ味とはまた違った感じですが、ブログ同様に情報量が多い本でした。

    タイトルの通り、「リーダーはなぜダメな人が多い」というテーマで、日本の国の問題や、国民が感じてる問題を逆に悲観することないよ、とたしなめる事もあったり、とても淡々とした文章ではありますが熱い本だと思いました。

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著者プロフィール



「2015年 『ニッポンの個人情報 「個人を特定する情報が個人情報である」と信じているすべての方へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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