リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか? (アスキー新書 203)
- アスキー・メディアワークス (2011年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048861342
感想・レビュー・書評
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・日露戦争の成功体験で勘違いした日本軍が太平洋戦争で痛い目にあった歴史から、高度経済成長の成功が忘れられず、近年のグローバル化などのパラダイムシフトに対応できずにいることが、失われた20年の原因なのではという話は、面白いけど、割とよく聞く話でそれほど意外性はない気もする。
・本書の大半は、一般論(上記の日露戦争と太平洋戦争のアナロジーやピーターの法則など)と、著者の専門のコンテンツ系ビジネスの裏話(パチンコ台への展開を計算してのアニメ製作など)で占められ、副題の「日本ではなぜバカだけが出世するのか?」という釣り文句にはあまり答えていない気がするのだけど、釣りだから仕方ないのかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者の物の考えや、事象の捉え方は心地良い。アルファブロガーとしての抜き身感は抑え目ですごく丁寧な論述。ビジョンを明確にし、教訓から学び、環境の変化に適応する。
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自分が弱い部分苦手な部分、分かってるけどキライなことなんかをいつも書いてくださるので、ありがたいことこの上ないのですが、最近じわじわ抵抗感がゼロになりつつあって、それが気になっていたりします…
現在の自分(起業練習中)にとってこれ以上ないほど、とても参考になる教科書でした。ビジネス書として、それから表題および政治家について示唆に富む視点をいただきました。いただいただけじゃだめなのでががががんばるます。
で、これはいいと仕事関係者に勧めてるんですが、なかなか難解だと言われて、思っているよりずっと山本氏の語り口に慣れ親しんでいるのだな、と気づかされました。するっと入ってくるんです。言い回しとかお上手だよなあとしみじみ。私的にはずいぶんまた噛み砕いて頂いていて…および、やっぱり読み足りないもっと聞きたいと欲張ってしまった次第でした! -
ごもっともなんだけど、意外と普通な話だった。
もっと隊長ブログ的な刺激を期待していたのだが。
ただ、コンテンツ制作において、自動車のシャシー共有化と同じようにコンポーネントが共有化されているという話は新しかった。 -
トリガーワード:機能不全、ビジョン、有事対応、失敗から学ぶ、段階的発展論、ジャパンファースト、断捨離
日本に『有能な』リーダーが出てこない理由を述べた本書。論そのものは特に目新しいものはなく、どこかのブログや雑誌などで見たようなものが多かったが、それをまとめて分かりやすく説明してくれているという意味では、読みやすくて良かった。
『ビジョンとは何かを切り捨てること』リーダーにこの覚悟がなければ、そしてついて行く人々にも失敗を許容する態度がなければ、リーダーシップの発揮しようがない、ということがよくわかった。 -
マネジメント、リーダーシップはスキルアップ教で解決しない。生の現場感覚から絞り出される。ぶつかってくしかない。
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"@kirik"さんの本。1〜3章と4〜6章が分断された感じでちょっと残念。組織にはビジョンの共有が必要、リーダーの役目はそれを構成員に説得すること、と。
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山本一郎氏....と言って知らない方でも、元「切込隊長」と言えばご存じの方は多いと思う。
氏の著作による本書は、主に「コンテンツ業界の実態と展望」半分、「リーダー論」半分の内容。
「あとがき」でちきりん氏をディスってるのはご愛嬌として(そういえば昔、大阪のネグレクト事件に関するちきりん氏のエントリに隊長が反論している記事に、私がまた反論するブコメつけたら、隊長からご丁寧にTwitterで直接怒鳴り込まれた経験ありw)、基本的には極めて真面目な本だったりする。
「すげぇ頭良いんだけど、切れると訳わかんなくなる」......ってのが氏の一般的なイメージだったが、それは完全に過去のものである.....といって問題ないだろう....多分w
「コンテンツ業界」に関する記述については、結構ディープな部分を書いているので実名を一切出せないあたりが、逆にまだるっこしい感じがするのがやや残念。
本論の「リーダー論」の部分については、書いてあることは特に目新しいことが書いてあるわけではないのだが、元々の地頭の良さに加え、実業の世界で成功を積み重ねているだけあって、実に迫力と説得力のあるものになっている。
よく対比される、某ノビー氏が半端な知識と机上の口先三寸で、テキトーな論を張っているのとは明らかにレベル感が違う。
氏のブログを読み慣れていないと、やや特殊な言い回しが読みづらいかもしれないが、「リーダー論」に興味のある方には一読をお勧めしたい。 -
切込隊長こと山本一郎氏の著作。
言いまわしだったりが読みにくさを見せているけれど、書いてあることは結構正論。 -
「組織とは、だんだんダメな人をトップに置くようになってしまう宿命」というフレーズにいろいろ考えさせられた。