ノーブルチルドレンの断罪 (メディアワークス文庫 あ 3-8)
- アスキー・メディアワークス (2012年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048863698
作品紹介・あらすじ
美波高校の『演劇部』に所属する舞原吐季と、『保健部』に所属する千桜緑葉。決して交わってはならなかった二人の心が、魂を切り裂く別れをきっかけに通い合う。
しかし、奇妙な暖かさに満ちていた二人の幸福な時間は、長くは続かなかった。仇敵である舞原と千桜、両家の執拗な糾弾が勢いを増していく。そして、二人の未来には、あまりにも重く、どうしようもないまでに取り返しがつかない代償が待ち受けていて……。ポップなミステリーで彩られた、現代のロミオとジュリエットに舞い降りる、儚き愛の物語。悲哀と遺愛の第三幕。
イラストはワカマツカオリさん。
感想・レビュー・書評
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シリーズ3作目。
今回でようやく「現代のロミオとジュリエットの儚き愛の物語」らしい感じに。
名家の高校生の恋愛物語かと思いきやかなりダークでヘビーな中身。
恋愛よりも彼らを取り巻く事件の方が印象強く。
作品に没頭したという意味でかなり疲れました。
最後も最後でかなり衝撃的。
再終幕、どうなってしまうのやら。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どんどん好きになってく、このシリーズ。続きが気になる!早く読みたい!
吐季の気持ちが少しずつ変化してきてると同時に、はじめから予測されてきた問題が大きくなっていく。時折でてくる切ない表現がたまらない。
謎もフセンも多くおもしろい。引き込まれるし、サクサク読めるので、時間があるときに一気に読みたくなる作品です。 -
どんな未来が待っていても、想わずにはいられない
全てを持っていながらもそれを捨てられるのは
ただただ、相手の幸せを思うが故で
冷たい雨の降りしきるその道に
願わくは小さな一つの傘を……
綾崎さんは文体からか、泥々してもなんか綺麗だよなと思った
綺麗というか、サッパリしている?
文語体だから仕方ないけど、女性の話し方が現実離れしてて少し違和感ある
どんな風にラストを迎えるのか…
緑葉の言う、たった一つの冴えたやり方、というのは何なのか
この文句と同名タイトルのSF小説は悲しいラストだったのでとても気がかり…
歩夢が欲しい← -
最初は、痛い女とそれに巻き込まれる高校生達の日常推理物だと思っていた。が、こんなに規模の大きい話だったなんて…。みんなに幸せな結末が待っているといいな。
『第二話 ディパーテッドの救済』が特に良かった。 -
「現代版ロミオとジュリエット」。
個人的に今まではイマイチぴんときていなかったキャッチフレーズですが、
第3巻にあたるこの「断罪」で、ようやくしっくりくるようになりました。
舞台説明とキャラ紹介が主だった「残酷」、
麗羅の復讐と別れが主だった「告別」を経て、
この「断罪」では舞原と千桜の家のこと、そこにおける吐季と緑葉の立ち位置、変わらず真っ直ぐな緑葉の想い、変わってきた吐季の想い、緑葉と歩夢の関係などがクローズアップされてきます。
緑葉が決めた覚悟とは何なのか。
4巻「ノーブルチルドレンの愛情」も楽しみです。 -
読めば読むほど、
ノーブルチルドレンシリーズが好きになる。
毎回切なすぎる。
愛情が温かすぎて辛い。