- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048867344
作品紹介・あらすじ
エオノーラは苛立っていた。上手いこと依頼を引き受けたと思っていたら、姉の頼みとかでとんだ厄介者がルシャまでついてきていたからだ。お目付け役の記者兼作家のミュンを疎ましく思いながらもやってきた依頼主の屋敷で、エオノーラは数多の不気味な人形と、自らをアルタシアと名乗った不思議な少女に会う。こうして、彼女達は切れて漂うばかりだった幾つもの運命の糸に巻き込まれていく。第14回電撃小説大賞"金賞"受賞者・水鏡希人が贈る期待の新作登場。
感想・レビュー・書評
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ストーリーの展開もキャラクターもテンプレ通りな感じだが、ストーリー自体は面白い。
しかし、心なしか説明文のような文章が多いような気がした。
逆に言えば、それだけルシャの歴史について深く設定されており、それ以外もしっかりと設定を練られているということでもあるのだが…。
それから、前2作?との関わりがあるのなら先に言ってほしかった。
飛行機が云々のくだりがよく分からなくて、内輪ネタを延々と聞かされてるようで、読んでてイライラした。
今の所エレオノーラが魔術よりも体術に優れたお人よしという評価になっている。
下巻はどうおさまるのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魔術師の家系であるエレオノーラがよその国の金持ちに依頼された怪現象を解決する話.次第に国全体の騒動に巻き込まれるわけだけど,そこまでの畳み掛けがとても丁寧だと思った.アルタシアとの交流もハートフル.こういうツンデレもありか.お目付役であるミュンのちょいちょい入る絶妙なサポートがツボ.
タイトルに前編とある通り,かなり気になる引きで終わり.前作「そして誰もが嘘をつく」の続きであり,一応読んでいなくても問題ないようになっているけど,魔術師家系やちょいちょい会話で前作の内容が出てくるので,読んでおいた方がより理解が深まる.