GUNSLINGER GIRL(15) (電撃コミックス)
- 角川グループパブリッシング (2012年12月15日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048912785
作品紹介・あらすじ
原発の戦いは終わり、公社へ迫る政府の制圧部隊。戦いは続くのか? 世界に残されたものは…?
感想・レビュー・書評
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>その少女からは硝煙のにおいがした
コロン臭い修道士と同じくらい最悪な組み合わせだ
ひとり全巻読み返しキャンペーン、次はガンスリンガーガール。
洗脳されてサイボーグ兵士に改造された少女たちがテロリストと戦う全15巻。
兵器として、ただのモノとして扱おうとする担当官が、結局はそのように扱いきれず、苦悩しつつ共に生きようとするドラマ。
っていうと今読むとまんまヴァイオレットエヴァーガーデンですねコレ(こっちが先)。良くあるモチーフではある。
読み終わった直後だからというのもあるけどこれも余韻が大変良い。最終回で〇年後、っていうの大好きです。もちろんそれまでの積み重ねあってのものですが。
ラストの表紙がクラエスなのも良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
贖罪と哀悼の最終巻です。
洗脳を受け、戦いに駆り出され、身も心もボロボロになる少女たち。
それでも日々の中に小さな喜びを見つけ、幸せだと、生を全うしたのだと、運命を受け入れ死んでいく。
健気すぎます。
2次元キャラとはいえ、その憐れさをエンタメとして愉しんでしまうことに、若干後味の悪さを感じたことも。
でも何にせよ、この物語を描ききりました。
素敵なラストだったと思います。 -
この作品も長かったなァ。長く、濃い群像劇だった。青春群像劇、ではないけど、愛情群像劇って感じ。
not恋愛、but愛情。
サンドロ、ペトラ組が一番素敵だし、好きだった。彼らの話だけで、フィルムの切れかけた映画を観てるような清しさみたいなのがあった。
『瀕死の白鳥』は組曲『動物学的大幻想曲』の中の一片だけど、なんだか無性に聴きたくなってしまったので、いまCDを引っ張り出しています。 -
序盤は少女を虐待するポルノな欲望をポリティカルファンタジーでどうにか取り繕っているようにしか読めなかったが、中盤から比重が変わっていき普通に読めるようになった。それとも、ただ慣らされただけか。最後までこの想像力が何に寄与するのか全くつかめず。本当にただのオタクの肥やしでしかない。1518のような作品を描いてくれるようになって本当によかった。
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久々に全巻一気に読み返してみたので感想を。
「少女と銃」という如何にもな設定である本作だけど、ちょっと他の類似作とは一線を画していると思う。
ライトユーザーを置いてけぼりにしそうな「ヨーロッパテロの設定」や大人の男性と少女を一つのチームとして扱い銃撃戦を行う(しかも前線に立つのは少女)等派手な題材が多いが、その割に本作がやっていることは「少女の恋愛(情愛)物語」なのである。
(この手の作品に多い「ガンスミスキャッツ」のような銃火器大好き人間のこだわりが見えない点も珍しい?)
もちろん短命である少女が物語の核であるため各登場人物の物語の着地点はハッピーエンドとはならないのだが、それぞれが綺麗なまとまりかたで幕を閉じるのが清々しかった。
難を言えば「二期生の意味はあったのか?」と「物語の主役と思われていたヘンリエッタの最後の扱いがちょっと…」の二点でしょうか。
(通して読むとトリエラ・クラエス・アンジェの三人が泣けた本作でした)
「恋愛もの」として老若男女多くの人に読んでほしい良作だと思います。 -
完結巻。
公社の最後ととある義体のエピローグ。
淡々と悲しい現実を書き続け、その迫力に驚いた作品だった。話もきっちり完結しているのも非常に良い。スピード感ある作品だった。 -
読み直したら最初のほうもしっかりと敵味方の背景が描かれていることに気付ける。最後の希望に打ち震えます。
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相田さんお疲れさまでしたそしてありがとう。
リコの写真飾ってるジャンさんに涙腺が....トリエラへのヒルシャーさんの想いがまさかあんな形で残るとは感動的。