魔法使いのハーブティー (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048915588

感想・レビュー・書評

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  • シングルマザーの母親が亡くなって、親戚を転々とする勇希。
    夏休みの間、身を寄せることになったのは横浜の伯父。
    ハーブティーのカフェを営む伯父から、告げられる約束の一つ。
    「偉大なる魔女が遺した館の後継者として、真摯に魔法の修行に励むこと」

    荒れた庭の不機嫌な曽我部さん。
    庭の枇杷を盗んだ克哉。
    トラブルメーカーの陽斗。
    謎めいたマダム。
    いろいろデジャヴで、あれ、真夜中のパン屋さん?とか、これ、妖怪のアパート?と思いつつ。
    ようやく一息つけた勇希に、迫る危機。
    大人の身勝手さが歯痒い。
    先生にも謎がありそうだし、陽斗も決着がまだかな。
    続くんだろうなあ。


    「その願いが本当に心から望むことなら、あの月を引き寄せるぐらいの強い意志を持つんだ。魔法は自己の意志をコントロールする力だよ。強い意志が勇気と行動を呼び起こす。人は行動しなければ、指一本動かせないんだ」

  • 夏が近づくと読みたくなる

  • H29年度イベント「ブックリンク~本でつながる心と心~」で、中学生が紹介してくれた本です。

  • 女の子が『魔法使い』のマスターとひと夏を過ごして成長するお話。
    作中でさまざまなハーブティーが出てきて効能や性質を知ることができる。色が変わるお茶に主人公と同じくびっくりした。
    読み終わった後、とても心がぽかぽかした。

  • 2018.3.10読了。主人公の名前は最初から出てるが性別や年齢の描写が割と後に出てきて脳内イメージの修正が冒頭で多かった。ハーブティーの色の表現に宝石が多いのはわざとだろう。綺麗だもんな。勇希ちゃんが叩かれたり怒られ慣れしてるのが痛々しい。だが終盤で先生が伸ばした手を頭を撫でられると勘違いするようになったのは救われるな。魔法の玉は3つ貰ったようだが2つには何が入っていたのだろう?枇杷のコンポートが出てきた時に私ははっきりと枇杷の味を思い出していた。ということは私は枇杷を食べた事があるのだ。いつ食べたのだろう?御中元か何かで枇杷ゼリーでも食べてたのだろうか?光の玉を胸の奥にイメージする瞑想法みたいなやつは似たようなのをテレビか何かで見た事がある。私もたまにやるのだが結構効くのだ。先生が終盤でカミングアウトをいつの間にか忘れちゃっててと言ってたが、いつかちゃんと言おうと思ってたけど生活がしっくりきすぎてそういう関係だって事を忘れるってことは養子養父母間ではままあるらしいな。つぶやきでそんな事例を読んだ事がある。先代が勇希の実父かなと思ったがそんな事はなかったようだ。全体的には優しい物語だなぁと思った。ファンタジー的な魔法がないのも良い。読心だけちょっと特別だが。ただ腑に落ちないのは表紙と扉のイラストだ。フォント使いは良いと思う。しかし表紙のイラストは物語の纏う空気とのギャップが激しいと感じた。勇希はこんなにはしゃいだような笑顔やポーズをする子か?違和感バリバリである。この物語の表紙には館のようなカフェとハーブの庭バッグに勇希が佇むイラストの方が合っていた気がする。色味は良い分少し残念だ。あと内容に合わせて髪縛ろうよ。扉絵はまだ雰囲気が合っていると思うが先生は立ったまま飲まないだろうし植物と背景の描き込みが甘い。まぁカドカワだと女の子可愛ければ良いのかもしれないけどな。

  • 軽く読める。後味は悪くない


  • 大変な境遇で育ったにもかかわらず、変にすれてなくて一生懸命で、でもちゃんと10代の少女らしさがある主人公がリアリティーがあってよかった。最後は幸せになれそうでほっとした。文章も読みやすい。

  • ローズヒップが気になります。
    辛いこともあるけれど、優しい人もいる。

  • 【あらすじ】
    親を亡くし、親戚中をたらいまわしにされる不幸な少女、勇希。夏休みの間だけ身を寄せることになったのは、横浜に住む、会ったこともない伯父の家。勇希が恐る恐る訪ねると、意外なことに、その伯父は可愛いカフェのオーナーをつとめていた。 彼は変わり者のようで、同居するにあたって勇希が約束させられたのは、あまりにも奇妙なことだった――。 「魔女の後継者として、真摯に魔法の修行に励むこと」 不思議なカフェを舞台に紡がれるのは、色とりどりの美しいハーブティーをめぐる、心癒やされる物語。

    【感想】

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著者プロフィール

有間カオル (ありま・かおる)
『太陽のあくび』で第16回電撃大賞メディ アワークス文庫賞を受賞しデビュー。
他に『 魔法使いのハーブティー 』、『 招き猫神社のテンテコ舞な日々 』( KADOKAWA )、 わすれな荘シリーズ ( 角川春樹事務所)、『気まぐれ食堂 神様がくれた休日 』( 東京創元社 )、『 青い花の下には秘密が埋まっている 四季島植物園の静かな事件簿 』(宝島社) など 。

「2022年 『氷住灯子教授と僕とYの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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