キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 459
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048933285

作品紹介・あらすじ

第23回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作 待望の続編!

火事で家が燃え、嗄井戸が住む銀塩荘の一階に引っ越した奈緒崎は、嗄井戸の部屋に入り浸る日々を過ごしていた。
夏休みが終わり、大学に赴いた奈緒崎は同級生にかけられた『スタンド・バイ・ミー』窃盗容疑を晴らすため、嗄井戸のもとへ向かうが――。
実力派女優の家に残されたピンク色の足跡、中古ビデオ屋の査定リストに潜む謎……圧倒的な映画知識で不可解な事件を解決してみせる引きこもりの秀才・嗄井戸。その謎解きの中には彼自身の過去が隠されていて――?!

感想・レビュー・書評

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  • 前作よりも面白かった!
    登場人物達により深みが加わり、読んでいて感情移入しやすくなった。
    人との絆を題材にしたような3編。
    特に第二話は泣けちゃった。
    すてきなお話だったし、奈緒崎くんのストレートな言葉が色んな人に響いていて良かった。
    ただ、この巻の最後はとっても不穏…
    次巻がすごく気になる終わり方だった。

  • ダメ大学生奈緒崎の周りで起こる事件を引きこもり映画オタクの嗄井戸が映画知識を活かして解決する2作目。大家にDVDを盗んだ疑惑をかけられた同級生の真相「スタンド・バイ・ミー」束ちゃんと観劇に行った主演女優宅に付けられたピンクの足跡の謎「アーティスト」査定価格に絡む遺産の行方「バグダッド・カフェ」それぞれの真実のほろ苦さとそれでも光を感じる閉じ方はしみじみする。謎の閉じ方は最初が好み。ツンデレな嗄井戸の不安定さが奈緒崎との関わりでだんだん回復していてこの仲良しさんめ!と思っていたら最後に彼の事件に関する飛び道具が。次巻は真相に迫るのか。


  • 前作より好みでした♪
    事件というより、人間関係のミステリーが癖になりつつあります(笑)今回も2人の掛け合いが面白かった!
    作品に出てくる映画が観たくなりますね(*´-`)

    最後の伏線も気になる。3作目も買わなければ!

  • #3291ー114

  • カレイドシリーズ第2部、前作で火事になり銀塩荘に引っ越してきた奈良崎と引きこもりの嗄井戸の珍奇なお話。
    窃盗容疑の疑いを「スタンドバイミー」に準えて晴らしたり、有名舞台女優と舞台監督との謎を映画を交えて解き明かす姿が小気味良い。

  • 前作程の衝撃やインパクトはないけれど、相変わらず自由奔放マイペースな嗄井戸さんとどこか残念な奈緒崎くん(笑)
    良いコンビです。
    サラサラっと読めて読み心地も良いです。
    そして気になるラスト!
    斜線堂先生、焦らしてくるなぁ……♡とついワクワクした私がおりました(笑)

  • カレイドミステリー第2巻。
    更におもしろくなってるし、映画も見たくなっちゃうし、次も気になるラストだし。

  • 一冊目より登場人物の魅力が深まったり犯人?達が納得出来る理由があり人としての魅力があるのが良かった。

  • 筆者あとがきの「役割を委託される奈緒崎と友人として協力する嗄井戸が揃うと探偵になります」という言葉がなんとなく好きだ。探偵と助手ではなく、二人合わせて探偵なんだな。
    前作では何かと物騒な事件が多かったので、今回の3本は「不思議な出来事」くらいのエピソードが多くて穏やかに楽しかった。(そう思ってたから余計にラストでゾッとしたわけだけども)
    お人好しで物事をいい方向に考えがちな奈緒崎は、そう上手くはいかない何かを抱える人にとっては時に残酷に見えるかもしれないけれど、その無責任な明るさが何かを救えることもあるのだと思う。
    嗄井戸と束ちゃんだけでは友好的ながら停滞していただろう関係が、全くタイプの違う奈緒崎を加えることによって回り出したのが面白いし、バランスのいいトリオだ。

  • 物語の続きが読めてよかった

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著者プロフィール

2016年、『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞してデビュー。楽園とは探偵の不在なり』『恋に至る病』『コールミー・バイ・ノーネーム』ほか著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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