- Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048935418
作品紹介・あらすじ
燈子を変えたい。
自らの願いを見つけた侑は、
こよみに生徒会劇脚本の改変を提案する。
だが、侑の願いは燈子の望むものではなく……
「お姉ちゃんになるのが間違いなら、
私は何になればいいの」
感想・レビュー・書評
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生徒会の劇の主人公に燈子を重なるが故に結末に納得がいかない侑は変更することを脚本を書いたが納得してなかった叶とやる
変更された脚本にいまいち納得してない燈子。
姉の幻想を演じるだけでそれ以上は無い燈子
燈子を変えようと一歩踏み込んだ侑
燈子に変わったほしいが一歩引いていた沙弥香
三者三様の立ち位置が面白くなっているな詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
購入していたもの。
読んだつもりが読んでいなかった。
アニメ版では確か水族館デートのシーン、見たなあ。
劇の脚本変更を通じて、燈子への願いというか、燈子への呪縛を解いてあげようという侑の気持ちが見える。
ラノベの「佐伯沙弥香について」を読了したところだったので、沙弥香の独白にグッとくるわあ。
燈子に代わってほしいと思いつつも、それを本人が望んでいないのなら、と求めてこなかった自分の気持ちを確認する自宅でのシーンがねえ。 -
劇の台本変更
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テレビアニメ視聴後、2年ほど経ってから読了。アニメでは途中まで12~13話(最終話)に該当するが、アニメなりの結末を付けるため、入れ替え及び一部追加が行われている。アニメに入らなかったシーンにも、名シーンがたくさんあるので、今更ながらでも2期を作ってほしい。
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アニメはこのあたりまでか。
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演劇やるのがテンプレになってるのかな?
もう少し内容マシマシでも良かったと思う。
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表紙の透明感が美しい。周囲の人間関係も動き出した。
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雑誌「月刊コミック電撃大王」で連載されている仲谷鳰の「やがて君になる」の第5巻です。2018年10月~12月までTVアニメが放送されました。本巻の一部が第13話に相当。原作のダイジェストになってしまうアニメ化が多い中、作品の空気感まで含めてきちんと映像化、その上原作では語られていない細部まで追加しているって凄いことだと思います。TVアニメ2期があれば、ここから再開。侑と燈子、沙弥香と燈子。それぞれのアプローチの違いが結果に大きく反映されてきました。そうそう侑に激しく同意。メンダコは可愛いのです。
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この巻は物語の中心となる侑と燈子の話以外にも、こよみや朱里の話が描かれたね。
こよみが抱えていた想いはかなり意外だったかな。そして朱里には新しい恋が訪れそうな予兆が…
燈子を変えるために劇の脚本を変える決断をした侑。その提案内容は劇をより良い方向に導くと共に、侑が燈子に訴えたい事そのものを反映している点が面白い
姉が死んだ瞬間から特別な存在だった姉になろうとし続けた燈子。「姉になる」という想いに囚われ、誰が相手でも本当の顔を隠し、侑と幾ら触れあっても向かう先を変えようとしない。それは侑からすれば自分との触れ合いなんて何の意味もないじゃないかと訴えたくなるようなもの。
提案内容にはそんな侑の叫びが詰められているように感じられた
燈子は侑を好きと言う瞬間には安心するという。姉になろうとしている自分の有り様は偽物だけど、侑が好きと言う自分は本物であり、好きと言っている瞬間には本物の自分を感じられるのだとか。それは最早侑をサンドバッグにしているのと同じだ
侑との触れ合いを求め、何度も好きだと言うのに返ってくる何かを求めているわけじゃない。優しすぎる侑はそれらを受け入れてしまう
でも、受け入れたからって納得しているわけじゃない。
燈子は水族館デートの最後に「このまま終わらなければいいのに」と思う。けれど、侑は燈子の手を引き出口に導く。それどころか電車で寝ていた燈子を「そろそろ乗り換えですよ」と言って起こす。
この瞬間から侑の反撃が始まったのだろうね
侑とこよみが提案した新しい脚本。それは燈子の裏側を知っていれば、その思惑に否が応でも気付ける代物。それもあって、これに沙弥香が賛成するのは少し意外だったかな。
燈子に踏み込まず、隣りに居ることを選んできた沙弥香が消極的に望んでいるのは不変の関係。心の奥底では燈子の変化を望んでいても、燈子に嫌われることを恐れる沙弥香は今以上に踏み込めなかった
だから、燈子が変わってしまうかもしれない脚本に沙弥香が賛成するとは思わなかった
燈子を変えるために行動を起こした侑はまず沙弥香の決断を変えたわけだね
燈子を変えようとしている侑に賛同する形をとった沙弥香。その後、侑に対して燈子を好きだと表明した。それはある意味、侑への敗北を認める言葉なのかもしれないけど、同時に燈子を好きだと言葉に出して認められていない侑に発破を掛ける意味合いもあったのかもしれないね
そしてこの巻で最大の見せ場とも言える、屋上での遣り取りには心が震える想いを抱いた
安心感を得るために侑とのキスを求めた燈子。それに対して侑はキスを拒みつつも、燈子に必死の言葉をかける
逃げようとする燈子の手を握り離さず、目を逸らす燈子に真っ直ぐな言葉をぶつけた。そのうえで、「今の燈子」の価値をこれ以上ない言葉で認めてみせた
これは他の誰でもない、侑の言葉だからこそ燈子に届く。頑なだった燈子も侑の言葉を信じ、侑が示すものを見る気になった
もうすぐ開演する劇。姉が出来なかった劇を代わりにすることで姉になりきろうとした燈子。しかし、その想い以外にも道があると提示された
劇が始まり、そして終わった時、燈子は何を思うのだろうか?そして侑はそんな燈子に対しどんな声を掛けるのだろう?