ウォールフラワー (BOOK PLUS)

  • アーティストハウスパブリッシャーズ
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048973137

感想・レビュー・書評

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  • 「WallFlower」”壁の花”。
    すごく素敵な響きなタイトルですよね。それと同時に、重みを感じさせられ、考えさせられるタイトルでもあります。
    私は、ハリーポッターを読み、映画を見てから、エマワトソンさんの魅力を知り、彼女がウォールフラワーに出ていると知り、先に原作を手に取りました。
    「トモダチへ」から始まり、「愛をこめてチャーリー」で毎回締めくくられる手紙のやりとりで、話が進んでいきます。そして、その手紙を書いている相手のトモダチも面識のない人物、またチャーリーという名も、彼の手紙に出てくる人物も仮名に過ぎません。でも、だからこそチャーリーの日常、想い、悩み、彼を取り囲む周りの人々の想い…。そのような細かい所が手紙だけで描かれるのだと思います。
    チャーリーは、少し変わっているかもしれないけど、きっと世界中どこにでもいる男の子。皆という集まりに参加できず、壁際にいて皆を観察する”壁の花”。そんな彼が、孤独を紛らわそうと見も知らぬ相手に手紙を書くようになり、高校入学への不安、自分や自殺した親友の家庭環境から始まります。国語教師のビル、サムやパトリックなど新しい友人との出会い…そして、文学、音楽、恋愛、時にお酒やタバコや薬などの、未成年としてやってはいけない行為をする彼。でも、ずっと自分の殻にこもっていたチャーリーが、だんだんと外の世界に入っていき、成長していく様子がよく描かれています。
    大ベストセラーとなったというこの作品。特に十代の人々に愛されているようです。
    私も高校生で、チャーリーの悩みや些細な事でも傷つく気持ち、相手が悩んでいる時、どう接するべきなのか…。チャーリーに共感できる所は沢山ありました。私は、壁の花という響きがとても好きです。何故か安心感を与えてくれるような気がします。
    きっと十代以外の大人の方が読んでも、共感できる部分が多いと思います。
    原作を読み終えたので、次は映画を見てみたいと思います。本の中でのチャーリーや、サムやパトリックがどのように映像の中で描かれているのか、表現されているのか、楽しみです。

  • 自分宛の手紙形式で書いてあるのでチャーリーを身近に感じることができ、そして素直に受け止めることができた。チャーリーが感じる喜び、戸惑い、悲しみがまるで自分のことのように感じた。なかなか素敵な青春物語。易しく書かれた文章なので読みやすい。チャーリーと同年代くらい(10代後半〜20代前半くらい)の人が読むと特に共感できるのでは‥。

  • あんまり合わなかった。。
    つらつらと起承転結もなく、話が進んでいくのがしんどかった。

  • 映画版が素晴らしすぎたので、原作を読んでみました。

    しかし・・・あんまり面白くなかった。映画を先に観たのでそれと比べて読み進めたのですが、何だか文章が薄っぺらい気がして、あまり伝わって来なかった。

    訳の問題なのだろうか・・・。しかし「サイモンとガーファンクル」はちょっとないと思う。サイモン&ガーファンクルにして下さい。

    サムがそんなにスミスを好きな設定じゃなかったのもがっかりでした。僕は映画の方をオススメします。

  • パーティー・ドラッグ・SEX・失恋、友達、ロッキーホラーショウ。
    どの文化に傾倒するわけでもなく、失敗したり感動したりしながら、青春時代を謳歌していく。チャーリー、サム・パトリック・メアリー・ブラッド・クレイグ、そしてヘレンおばさん。
    全く想像してなかった記憶がチャーリーに蘇り、それでも彼は受け入れ、再びピックアップトラックの荷台で涙ながらに無限を感じるのだ。

    悩んだ時にはまた手紙を誰かに書くといい。
    いつだって君は愛を込めていたんだ チャーリー。

  • 単純に相性の問題だと思いますが、私には合いませんでした。主人公にまったく共感できず。
    ライ麦畑のホールデン君は大好きなのに、この本の主人公チャーリーには嫌悪感しか感じませんでした。
    この二人、似たタイプなのに、何が違うんだろう、とずっと考えていました。
    二人とも、世界と自分がずれていることに気づいているのは同じですが、ホールデン君はそれでも、部外者ながらも、この世界を自分なりの視点で認めていて(ルームメイトの口笛についての描写など)、更に、驚くような美しい内的世界を作っているけれど、チャーリーは、何も言わなくても自分の考えを分かってくれる人を追い求めているだけ、なところが違うのかな。
    チャーリーが友達に求めるのは、いつもぴったり同じ考え、同じ感性でいてくれる相手。自分は変わりたくないし、違った感性の相手を理解する気もまったくないけれど、世界の方は自分を理解してほしい・・・常にそういうメッセージを感じてしまって、うんざりしました。
    そして、ことあるごとに、ヒロインのサムが素敵でしょ?素敵でしょ?と説明されるけれど、あまりにも類型的なキャラクターで、全然魅力を感じませんでした。

    私がモラトリアムな時代をとっくに卒業していて、アイデンティティが揺れまくって悩む、なんてこともなくなってから読んだために、余計にそう感じるのかもしれません。本って読む時期でだいぶ印象が違うので。

  • 青春時代の葛藤を精細に美しく表現している
    どちらかというと映画の方が好きだな
    今悩んでいる学生に見てほしい
    映画がラストシーンが大好き。

  • GOOD LUCK!
    一生懸命生きるのだ。

  • Charlie, called 'the wall flower' like a crybaby. The story advances very slowly. original title:The Perks of Being a Wallflower

  • どんな人間でも、偏見なく接してくれる・認めてくれる人間がひとりでもいたら生きることに意味を見いだせる。特に狭い世界で生きている中高生にとっては、その存在の大きさは計り知れない…。自分もそんな手助けになれるかな。

    サムのイメージが、エマ・ワトソンにぴったり!
    映画にも興味をもった。

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