青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない (電撃文庫)
- KADOKAWA (2018年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049120172
作品紹介・あらすじ
三月に入って、三学期も残り1ヶ月。いよいよ迎えた麻衣の卒業式当日。
「おじさん、だぁれ」
七里ヶ浜の海岸で麻衣を待っていた咲太の目の前に、子役時代の麻衣にそっくりな小学生が現れて!?
一方、花楓の一件以来、別々に暮らしていた咲太の父親から電話が……。
「母さんのことなんだが、花楓に会いたいと言っててな」
それは、花楓に起きた出来事を受け止めきれず、長いこと入院していた母親から届いた「会いたい」という願い……。
家族の絆、新たなる思春期症候群の前触れ――急展開をみせるシリーズ第9弾!
感想・レビュー・書評
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泣ける。家族愛を感じた。泣ける。
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今回の思春期症候群は咲太の番。
そう言えば彼自身の思春期症候群は初めてだなあ。
あんなに毎回毎回症候群に関わっているのに今までは全部巻き込まれていた(いや自分から突っ込んでいったのか・笑)からなあ。
それだけに今回、当事者である咲太を救えるのは咲太自身ではなく、やっぱり麻衣さんなんだよね。
それだけの結びつきを二人はしてきたのだし、彼女が知っていてくれさえいればいくらでも勇気が出てくる。
うん、そう言うもんだよ。
症候群的にはちょうど一巻の裏返しのように消える咲太と翔子さん編の平衡世界との組合わせ。
でも、ランドセルガールについてはちょっとどうかなあ。
咲太の解釈が合ってるのかどうか分からない。
なんとなく神様的なものを感じてしまうのだけど……
それにしてもまだまだ伏線一杯だなあ。
咲太のお腹の傷が無くなったかどうか結局触れられてないし、霧島遠子の事も匂わされているだけだし、あまつさえ新キャラの登場だよ。
今度は何が起こるのか興味津々。
で、次巻から大学編だと?
そうか、いよいよ咲太と麻衣さんの大人の交際が見られるのか。
ぜひ朝チュン場面を期待してます(笑)
なんにせよ、これからもつづきが楽しみ。
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【僕の母親で居てくれたから産まれた絆を大切に育てて行く】
花楓のいじめにより、心を病んでいた母親と再会する事で、今度は咲太に思春期症候群が発症する物語。
花楓でいじめがきっかけで、母親が病んでしまい家族がバラバラになってしまった咲太の家庭。
皆それぞれが罪悪感を感じて、疎遠になってしまった心。それでも、母親の会いたいという気持ちが再び家族の絆を手繰り寄せる。
取り戻そうとする花楓に、母親が居なくても妹を支えようと覚悟した咲太。
その決意が皮肉な結果になったとしても母の存在は。
咲太にとってかけがえのない絆だったのだ。 -
物語のエピローグを思わせる回でした。咲太達は全部取り戻せたみたいでほんとによかったです。
これでめでたしめでたしと思ったら今度は大学生編?!ここからの話の展開がとても楽しみです!
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麻衣さんのあたたかみを、いろんな意味で感じられる巻でした。ちょいと咲太に甘めだったかも。でもそれが逆に咲太を追い込んだかっこうになって。ラストは泣いちゃうよな。みんながんばってる。必死に生きてる。だから、麻衣さんは「待ってる」てことなんやな。
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咲太君はちょっと頑張りすぎじゃないですかね?
もう桜島先輩がいて良かったよ。
巻を経るごとに2人の絆が深まっていく -
どこか見覚えのある思春期症候群と同じ現象に陥り、麻衣という絶対的ヒロインの力を痛感。
“家族”がメインテーマのような形なので、痛いところを突かれた感じもある。
様々な謎(伏線)を残したまま、終わるため「消化不良」と感じる方もいるかも。
私はこのシリーズ自体が好きなので読み進めたいと思います。 -
咲太と母親の和解が本作のメインテーマ。
色々な人の力と麻衣 の力で、ついに和解に至る本作。
小学生麻衣さんは何者なのか?
そして唐突に出てきた霧島とは・・・
あらたな伏線を巡らせながら高校生編、ついに終了。 -
小学生の麻衣さんが、4人揃った梓川家の暮らす時間軸に咲太を連れて行くお話ですが、つまり麻衣さん=バニーガール=うさぎ=不思議の国のアリスのウサギのオマージュになってたことにあとで気づいた。