おとなりの晴明さん 第四集 ~陰陽師は月の女神と出逢う~ (メディアワークス文庫)

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  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049123425

作品紹介・あらすじ

京の街が紅葉に彩られる秋。お隣に住む晴明さんは桃花に「秋は植物の実りに感謝し祝福する季節」と教えてくれる。
 文化祭に紛れこむ子狸と晴明さん、祇園に住む伝説の猫又、蚕の精霊を癒す月の女神。神様やあやかしの世界と高校生活のはざまで奮闘する桃花が出会ったのは、室町時代の偉人・楠葉西忍。彼から晴明さんへの依頼を通して、桃花は秋の女神・龍田姫と、平安京の雅を作ったある帝を知る。
 京都の今と昔をつなぐ、優しいあやかしファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 晴明、文化祭には何が何でも行くつもりだったな理由作って(笑)
    それにしても、桃花ちゃんは学校でどんな感じで見られてるのか気になるな。
    違う組の男子のあの感じだと、多分可愛い子がいるって風に噂されてんじゃないかな?
    桃花はその辺鈍そうだから気付いてなさそう。

    蚕の話はちょっと切なかったな。
    それにしても、嫦娥の予言みたいなの気になるな。
    西王母の~って、桃花のことを指すんじゃないかな?
    実る、は力が開花するとかそんな感じか?

    というか、ハロウィン!
    晴明には笑った。まんま本職陰陽師の格好をするとは。
    桃花の黒猫の仮装、可愛かっただろうなぁ。

    桃花がダメって言ったから見れなかったけど、木刀で陰陽術使う晴明は見たかったな。
    絶対格好良いもん。

  • 「狸と剣豪」
    文化祭に遊びに来た問題児。
    自分達は思った以上に化けれるんだと自信が付いたのはいい事だが、流石に慣れないことまでするのは危険だよな。

    「祇園の猫又」
    霊力のある猫をスカウトに。
    産まれ育ち年齢を重ねる事によって必ず得る事が出来る訳でないと数も段々減っていってしまうのかもな。

    「月の光を待つさなぎ」
    おもてなしするは月の女神。
    丁度タイミングが良かったから良かったものの、違う時期に来ていたら何を土産にするべきか相当迷ったろうな。

    「結界は旅をする」
    自分とそっくりな姿をした石。
    何でもありだなと思うと同時に逆に言えばこの人の周りでは、これが日常の一つなのかもしれないな。

    「龍田姫の眠り」
    中々進まない足取りと帰らぬ妻。
    思い出深い地に誰しもが少し寂しくなる様な季節に訪れたら、この場に留まりたいと思ってしまうだろうな。

  • うーん。
    桃香がやっぱりイマイチ。
    もーこのシリーズもいいかな

  • 半分脳筋公卿だの、のろけ大明神だの、晴明様がお付けになるニックネームが逐一容赦なくて笑った。
    前者は篁さん、後者はまさかの登場、天竺ムスルに対してのもの。
    そう言えば、二人ともヒロイン命組だった。
    相変わらずのはっちゃけぶりが楽しいご先祖様(ムスル)の登場、本当に嬉しかったです。
    篁さんも相変わらずの変人ぶりで……桃花ちゃんに「時子さんへの愛が溢れすぎて(以下略)」と言われるほど。
    そこに安心してしまう自分も何ですが。
    今回は秋のお話。
    文化祭にハロウィンと現代の話があったかと思えば、龍田姫や月の女神など大御所のお話など盛り沢山。
    短いお話でしたが、偽晴明様が出てくるお話も印象深かったです。
    個人的には、霊山歴史館が出てきたり、土方さん(土方歳三)や彼の刀が出てきたり、不意打ちで大好きな幕末や新選組話が出てきて、驚いたのと嬉しいのとで、大分挙動不審になりました。
    まさか仲町さんの作品で、彼の名前を聞けるとは、嬉しすぎる。
    流石、秋の京都が舞台ということもあって、いつも以上に情景描写が美しく、文字を読んでいるだけなのに、晴明様たちと一緒に秋の京都を巡れた気になりました。
    そんな晴明様に関しては、今回少々不穏な伏線が張られた気がします。
    武器を持って欲しくなかったという桃花ちゃんの心の揺れと併せて、少し不安も覚えた4作目でした。
    どうか二人にとって、よき変化に繋がるものでありますように。

  • 【おとなりに住む「晴明さん」と紡ぐ優しいあやかしファンタジー、第四集 。】

     京の街が紅葉に彩られる秋。お隣に住む晴明さんは桃花に「秋は植物の実りに感謝し祝福する季節」と教えてくれる。
     文化祭に紛れこむ子狸と晴明さん、祇園に住む伝説の猫又、蚕の精霊を癒す月の女神。神様やあやかしの世界と高校生活のはざまで奮闘する桃花が出会ったのは、室町時代の偉人・楠葉西忍。彼から晴明さんへの依頼を通して、桃花は秋の女神・龍田姫と、平安京の雅を作ったある帝を知る。
     京都の今と昔をつなぐ、優しいあやかしファンタジー。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大2010年に『典医の女房』で、短編ながら第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉を受賞。受賞作を大幅加筆した『霧こそ闇の』でデビュー。既刊は『からくさ図書館来客簿』シリーズ他。

「2022年 『あなたと式神、お育てします。第二集 ~京都西陣かんざし六花~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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