- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049129625
作品紹介・あらすじ
ヒーロー制作のお手伝いをする会社で働く、ごく普通の青年・修司。進路に悩む高校生の従弟の相談や頑固な和菓子職人の息子からの依頼に、悪戦苦闘しつつ解決に導く毎日を送っている。充実した日々の中で、仲間や依頼人たちの勇気や夢、出会いと別れ、さまざまな人生に関わり、見つめてきた。
本当にわくわくすること、好きなこととは一体何なのか。自分に問いかけた修司が、決意を胸に訪れた場所は?
思わず胸が熱くなる、人生応援ストーリー完結編!!
感想・レビュー・書評
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和菓子屋さんの話がすごくよかった。
ひとそれぞれ良いと思うことは違うのだけど、その違いを諍いにして争い続けるのは苦痛。
平和な方向へ流れていく本作は心がほっこりしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
きれいなシリーズ結末。
やさしい人達のかわいらしいやりとりが愛しい。
人生は続いていくし、先にもいろいろあるだろうけど、まずはまた歩き出す。
「じいちゃん」が最高にカッコいい。 -
読み終わってしまった。ヒーローズ、とても好きだった
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やっぱり大好きだー、このシリーズ!終わって寂しい!
しかしながら修司さん、別の作品とかでもゲスト的に出てきそうだな感じで終わったなぁ。
和菓子屋のお話よかったなぁ。結局最後は息子が継げる形にはならなかったけど、親父さんが出来る限り続けられる状態までになったし。
千紘くんとの絡みの部分では泣かないように我慢しながら電車の中で読み切ったわ。。
千紘くんも別の作品で出てきそうなくらい、聡明で魅力的な息子くんでしたね。
ヒーローズに出てくる人物は社員側も依頼人も対象者も各々印象深くて素敵です。
実際にこんなコンセプトの会社が成り立つかと聞かれれば「??」なんだけど、むしろ成り立つような社会になって欲しいですね。
自分のためじゃなく、誰かのためにヒーローになることを望む人たちがたくさんいる社会ならいいのに。
完結したのは残念ですが、歳を取るほどにふと読み直したくなる大好きなシリーズです。 -
正直、これで終わって欲しくないなぁという気持ちでいっぱいです。
みんなをヒーローにしてくれる彼らの活躍がもっと見たかった -
ま、こんなもんかな。
初めの方がワクワクして読めたと思います。 -
田中修司さんの今後の旅も物語としてみてみたい。
色んな登場人物一人一人がとても人間らしくて愛しい作品。
「完」は少し寂しい。 -
完! あぁ、終わっちゃった…
まだ、紹介されていなかった社長について最後に繋がった。
人の細かな心理を上手に表しており、色々と心に響く言葉を得た。
書き留めておこう。
『他人と比べるな!比べるなら、昨日の自分と未来の自分と比べろ!誰よりもよく、自分を見つめろ』
『何もかも満たされた、そう思ったらそこで人間の成長は止まってしまう。足りないと思うから追い求め、先へ進むのだ』
それと、田中修司君のお父さんの言葉は素敵だなと思った。
早期退職制度を利用する決断のタイミング!前編でも出てきたタイミングの重要性
がここでもリンクしている。
『どうせ数年の差ならその数年分、早く人生を動かして、今必要なものを家族に与えたいと思っただけ』
この本を主人が読んだなら何を思うだろう… 主人がもう何年も考え、悩んでいる事だから。 -
ヒーローズ株式会社最終巻。
続々を読んだ時に感じた修司の変化。
ああ、やはりなー。と思いながらも、残念ではなく、暖かく「いってらっしゃい」と言いたい気分。
千紘の今後も楽しみだなー。。
野宮親子、素敵だな。
今後のヒーローズ株式会社、楽しみですし、もし、実在するならば、自分も依頼をしてみたい(笑)
『「ただ幸せに生きたいって、そう願うことは、立派な夢じゃないんスか?」』(183頁)
『「〜。何もかも満たされた。そう思ったらそこで人間の成長は止まってしまいます。足りないと思うから追い求め、先へ進むのですよ」』 (186頁)
『本物の友人とは。本物の関係とは。本物だけを手にしていたい。その思いは年を重ねるにつれ、徐々に大きくなった。』 (187頁)
本当にわくわくすること、好きなことは一体何なのか。
自分でそれを見つけた拓、ミヤビ。
そして、修司もそれを見つけようと一歩を踏み出す。
読んでいる自分はなんなんだろうなー。。と、読みながら自問自答してみたが、修司以下だった(笑)
でも、ミヤビが言うように、周りから見たら、私はそれを持っていると思っているんだろうな。
自分が自分を一番わかっていないってこと。
あとがきで、
『〜。数年後にこれを読んだ人が「コロナって何だっけ」って思う未来でありますように。
当たり前の日常というのは、失って初めて気づくものです。
だからこそ、常にちょっとだけ良い一日を。
ちょっとだけ、自分が楽しめる時間を。
ちょっとだけ、他人に優しさを。
そのちょっとがあれば、なんだかんだ、うまく行くんじゃないかと思います。』(297頁)
なんて、書いてあるのを読んで、ああ本当だなーと。
コロナ禍、ただでさえ、焦りの中にいた自分は、ますます焦り、余裕がなくなって、自分が楽しめる時間、良い一日だ!と思える気持ちがなくなっている。
コロナ禍が終わった数年後、あの時は余裕がなかったなー。。と、懐かしく思えるような時間を過ごしたいな。と思った。
楽しみながら、色々と気付かされる楽しい本でした。
続編、あったら読みたいなー。
レベルアップした修司と、吉田双子コンビと、月花堂のその後、千紘のその後、多咲真生の逆輸入!
読みたいところだらけです。
北川恵海さーん!お願いします!(笑)