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- Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049243697
感想・レビュー・書評
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初版
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サバの話と、「ジイジイ」一本。
この頃のサバの美しいこと。まだたくさんのことに一喜一憂して、それを
表現できる大島弓子がいる。
「ジイジイ」は、何度読み返しても、擬似最後の晩餐のときにおばのことを母親に
ののしられ、イネが大泣きしながらかばうところで私も泣いてしまう。
「おばさんはお母さんたちのこと一度も悪く言ったことないよ
私がお母さんたちの悪口を言うとおばさんは怒ったよ
だから言わないで
おばさんの悪口は言わないでーーー」
そのあとお母さんも、おばにイネを預けておきながら嫉妬していたと告白するけど
そんなところはもうどうでもよくて
少女ならば必ず通過する、透き通りすぎて痛々しいほどの透明さ
こんな心情とセリフを40すぎて描けた大島弓子の力に、ただただ低頭するしかない。傑作。
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