カエサルは,
「さいは投げられた。」 「ブルータス,お前もか。」
などの,誰もが一度や二度は耳にしたことがある名言や,シェイクスピアの名作『ジュリアス=シーザー』などによって余りにも有名な人物である。
カエサルは、当時のローマで名を上げていたポンペイウス、クラッススと手を組んで三頭政治を開始しますが、紀元前58年には総督としてガリアに赴任します。
当時、ガリアには多くの民族が割拠していました。カエサル率いるローマ軍はこれらの民族を各個撃破していきます。
ガリアを平定し、さらにブリタニアにも勢力を拡大したカエサルの権勢は不動のものとなりました。これを警戒したライバルのポンペイウス(クラッススはすでに死去)と元老院はカエサルを「国家の敵」として討伐しようとします。
これに対してカエサルは「賽は投げられた」の言葉とともに軍勢を率いてルビコン川を渡り、ローマに進軍します。紀元前49~前45年に及んだこの内乱はカエサルの勝利で終わり、ポンペイウスは逃亡先のエジプトで殺害されます。
ポンペイウスを破ってローマ最大の実力者となったカエサルに対して、元老院はカエサルが王になろうとしているのではないかと警戒し、暗殺という手段に出ました。
運命の紀元前44年3月15日、元老院会議の会場に姿を現したカエサルを十数人の刺客が取り囲み、一斉に切りかかりました。
目次
•1 ローマは1日にしてならず
•2 ポエニ戦争はじまる
•3 カエサル将軍とクレオパトラ
•4 ローマ帝国とキリスト教
•5 ゲルマン民族の大移動
•この時代の世界史のまとめ
•ポイントズームイン
•世界史まとめコーナー
•世界の歴史・日本の歴史対照年表