ずっとお城で暮らしてる (学研ホラーノベルズ 8 恐怖少女セレクション)

  • Gakken
3.33
  • (6)
  • (7)
  • (18)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 81
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054004450

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • BGMは、谷山浩子さんの「王国」で。

  • 学研ホラーノベルズ版を読んだ。
    自分の中の掟に従って生活を営む主人公、事件以来身体を壊し歳もとって健康状態にむらがある叔父、2人を慈しむ姉の静かで排他的な生活に、ある日従兄だという闖入者が現れる。
    この話のホラー要素は悪意を剥き出しにして隠そうともしない人々で、怪異や魑魅魍魎は出て来ない。はなからそういう話だと思って読めばもうちょっと楽しめたのかもしれないが、いつホラーらしい展開が来るのかと期待しながら読んだがために星3つくらいの感じ方になってしまった。

  • 【ネタバレ】





    この物語なら、姉が主人公になるのが一般的ではないかと思う。
    狂った妹に人生めちゃくちゃにされ、従兄弟と立ち直れるかと思いきや、更に悲惨な境遇へ。
    一大悲劇に出来る。
    ところが、終始妹の目から語られるため、誰が狂っているのかが見えにくく、こちらまで頭がクラクラしてくる。
    そこが面白い。
    結局、妹も姉も伯父も従兄弟も村人達も、みんなどこかおかしい。
    読者も多分どこかおかしいんだろう。
    悲惨なはずなのに、あっけらかんとした結末なのが印象的だった。

  • '97.9図書館で借りて読了。
    メリキャットの動機がわからない。 みんな狂ってる。

  • 素敵なお城で羨ましいとさえ感じた
    最終的に二人で幸せに暮らせて安心した
    ある意味、自分の実家は「お城」であり、私は「メリキャット」であると思う

  • 孤独な女性の病んだ心理、錯乱と狂気が作者のテーマあること、作者自身もそれに苦しんでいた、ということがよくわかる。
    それにしても、狂うってこういうことではないように思う。こんなふうに自分勝手な狂い方はしないんじゃないだろうか。妹の狂気の描写は少し疑問。

  • 読解力不足からか、事実がはっきりわからないままだったのが、マイナスだけれども、全編に漂う不穏な空気が好き。

  • 新井素子さんの作品が好きな方は、通ずるものを感じるかも?なテイストの作品でした。

    しかし、内容に関しては…うーん…
    児童書だからこれでいいのかなぁ?
    ホラーだから犯人探しは必要ないんだよね?(てか、割に早い時期から「だろうな~」っていうのがわかってたよ。ワタシ、ミステリで犯人を当てられた試しなんてないのにw)

    大人読みでいくと、姉の心理が気になるところです。
    家に残り、ほかの家族の面倒をみることに抵抗はないのだろうか。
    不安は感じないのだろうか。

    妹はまあアレなんでおいときますわ。
    この妹の存在と心理が新井素子っぽいんだな。きっと。

  • 最近やっと古本で入手した、最高の「狂気」小説。

全10件中 1 - 10件を表示

シャーリイ・ジャクスンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×