異形の者

著者 :
  • 学研プラス
3.86
  • (1)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 18
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054015876

作品紹介・あらすじ

天正三年五月、長篠の合戦場で産み落とされた赤子が、細川家子飼いの乱波・丹波に拾われる。その赤子はこめかみに大きなこぶを持つ異形の者であった。名も無き赤子は、ただ「こぶ」とのみ呼ばれる。酷薄非道な丹波は、こぶを飼う代償にその言葉を奪う。さらに、異形の身の中に忍びとしての天稟を見出した丹波は、過酷な試練をこぶに与え、己の奴撲として飼育した。こぶ、十三歳の時、篭の鳥の運命が動く。細川家当主忠興の直命によって、妻・玉子(ガラシャ)の警護の任についたこぶは、天井裏を這う者となる。女神の如き玉子の優しさにふれ、凍り付いたこぶの魂はゆっくりと溶かされていく。だが、そこに待っていたものは、あまりにも非業な運命だった…。第七回歴史群像大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 抜かったわ…w白雲の時点で気付かず主人公の最後の技が炸裂した時に、あっ~戸沢白雲斎かよ~と笑っていた。戸沢白雲斎といえば信濃の忍びなのだが、白雲と呼ばれる老人がいたのは近江の国だったので、最後の最後までダレの話しか気がつかなかった!

    「異形の者」

    主人公が鬼のような忍びに拾われ、白雲に育てられ細川家に仕えながら戦国の世を生き抜き最後には鬼を倒し、真の主にめぐり合うといった話なのだがエンディングのめぐり合う様は少しオーバーにも感じられた。

    戸沢白雲斎で気がついたならそれなりの歴史通ですね~猿飛佐助を育てたと言われている忍びです。この作品は佐助が幸村に出会うまでのストーリーです

  • 面白い‼
    最後そうなのか?とスッキリした感じ

  • 時代劇ものは苦手でしたが、楽しく読めました。

  • 長篠の合戦場で産み落とされた赤子は、異形であった。名もな無き赤子はただ「こぶ」と呼ばれる。酷薄非情な師は、苛酷な試練をこぶに与えるが、女神「玉子」との出会いが、こぶに人の心を培う。忍びの天稟を開花させたこぶは、仇敵となった師と対決する!

    2008、6 読了

  • 異形だけれども、人間らしく育てられなくても、人は人。

全5件中 1 - 5件を表示

柳蒼二郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×