日銀円の王権

著者 :
  • 学研プラス
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054041882

作品紹介・あらすじ

「銀行の中の銀行」といわれる日本銀行。あまりにも有名な存在だが、その実態は、まったくといっていいほど知られていない。いったい、この"謎の銀行"はこれまで何をしてきたのか?そして、これから何をしようとしているのか?著者の永年にわたる精緻な研究をもとに、創設から現代に至る日銀の歴史をひもとき、好況も不況も仕掛ける、中央銀行の"正体"と"野望"を暴く。

感想・レビュー・書評

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  • この世界は、中央銀行が経済をコントロールしており、そのトップが権力を持つ。属国である日本は、日銀総裁が実質、日本国王として国際銀行家の指示で動いているという。

    日銀の成り立ちや、初期の日銀総裁の人物像、アメリカの金融界との絡みなど歴史を紐解きつつ展開していくため、小説を読んでいるかのようで一気に読み終えた。

    日銀の成り立ちはロスチャイルドから学んだようだが、戦後はロックフェラー系の影響が大きいと読み取った。
    ロスチャイルドとロックフェラーの関係性や現在のパワーバランスは、どうなっているのだろう。

    これまでは、あまり日銀の注目していなかったが、興味が湧いてきた。別の視点からの日銀関連の本も読んでみたいと思う。

  • つまんね。

  • 日本銀行の歴史についてかかれた本です。最初はいわゆる「陰謀論」の本かと思いましたが、そうではなく、資料に裏付けられたしっかりしたものでした。全然しらない話なので興味深く読みました。巻末に参考文献がたくさん載っていたので、これを少しずつつぶして読んでいこうかな。と、思いたくなる本でした。

  • こういう陰謀説には反論者さえ現れないのが面白い。

  • 陰謀説的な話は確かに突っ込まれると曖昧な部分は多い。
    ただ、同じくらい今の経済理論とて不確実であやふやなものが多い。

    世界のお金の流れを読み解こうとする経済学だけど、そもそも、そのお金の大半はわずか数%の人たちが握っているという現実を前に理論もくそもないと思ったりするわけで、日銀が絶大なる権力を持つというのはある意味納得する部分は多いし、実際に中央銀行が経済を動かしているのは事実だし。

  • 2011/1/16

  • 日銀の非常にセンシティブな部分が細かく書かれている。
    特に、日銀誕生秘話や日米の関係が事細かに書かれており、勉強になる。
    学生などで日本の歴史をよくわかっていない、けど金融の側面から知りたいという人にはちょっと過激に感じるかもしれない。
    けれども、日本史を振り返るのには丁度いいと思う。

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