弱者の勇気:小さな勇気を積み重ねることで世界は変わる

著者 :
  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784058003732

作品紹介・あらすじ

日本人初のエベレスト単独無酸素登頂を目指す登山家・栗城史多氏が、約4年ぶりの新著を緊急出版。4度のエベレスト登頂失敗、凍傷による指の切断からの復活を果たした著者の今現在の想い・考えが語られた、生きる勇気と希望をもらえる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • はじめは、ただ山に登りたかっただけなのに、
    「おれ、のぼってきたよー」って騒いでたのに。
    ある頃から、夢とか、否定をなくすとか、スローガンとともに登山家として伝えるようになっていった。いや、もしかしたら、山好きの彼女からの否定への抗議だったのかもしれない。

    あえて、自分の弱さをさらけ出すことで、支え合う社会の実現を目指した勇気。

    史多、糸井重里さんの言葉を贈るね。
    「ひとりぼっちだなあ」という感覚は
    きりきりっと寒い冬の夜の、
    北極星の光のようなものじゃないかな。
    そのほのかな光が見つけられないと、
    じぶんがどこにいるのかわからなくなっちゃう
    「ひとり」が、まずすべてのはじまりです。

  • 「見えない山を登る全ての人達へ」

    これが、この本の対象としているものですが、つまりは全ての人に読んでもらいたい本ですね。

    本そのものはシンプル、そして分量としてはあまり多くはない。

    しかし、本気で命を落としかねないところで挑戦してきた人の言葉であるため、まさに迫ってくるものを感じずにはいられないですね。

    どんな人にも読んでもらいたいですが、特に「自分には何もないと思っている人」「何かつまらなさを覚えている人」には何かのきっかけにはなりそう。

  • エベレストへの単独無酸素登頂を志す氏の弱い一面を切り取って文章にした本。挑戦するものでなければ分からない心情が書かれていた。勇気づけるというよりも、心理葛藤を知れた一冊。

  • 初めてエッセイよんだ。読みやすかった。

    亡くなってまで貫くこだわりはなんだろう。そこを妥協するのは弱さとは違うのかなーー

  • 著者は既に亡くなっているが、彼のことを知りたくて手にとってみた。

    エベレストでの凍傷から復帰し見事に次の山を登ったところで本は終わっている。

    メディアが彼をどうこうしたというのは分からないものの、彼の夢に対する感覚は文字通り本物で、「こだわり」でなく、夢や希望のためともいえる。その夢の登山がなくなることは耐え難いということが伝わってきた。

    本には何度も山の先輩の話が出てくるし、トレーニングや準備もしっかりとしているとある。凍傷についてもネットの誤解が多いという記述もある。そのとおりなのだろう。

    著者の話を一度だけ聴いたことがある。あまり正確に覚えてないが、本書にある通り弱い自分をさらけ出してもチャレンジしていくというところが多くの人の心を動かしたんじゃないかと感じた。

    ありがとう。

  • 苦しみにありがとう。

  • 印刷が写真向きではなかったけれど迫力のある写真でした.栗城さんとうとう亡くなられてしまって,残念です.一度だけでも登頂できれば良かったのに.インターネット配信の功罪が言われてますが,仕方なかったのでしょうね.

  • 久しぶりに感動した本だ。栗城さん、素晴らしい人柄、精神力、考え方の持ち主。人は才能ではなく、考え方一つで世の中にいい影響を与えることができるのだ。

  • 仙台講演会(2016.7.1)で購入したサイン本です。栗城君の本は3冊目ですが、今回はデザインに凝っていて、気軽に読み始められる本です。

    指9本を失う事が、軽い事か重い事か、チャンスかピンチか、幸か不幸かは、本当に考え方次第だなと思わされました。山のレベルに雲泥の差はありますが、同じソロ登山を好む者として、少しは彼の気持ちを理解できている気はします。

    そろそろ(2016.8.26)、エベレスト再チャレンジへ向けて日本を出発です。本音では、単独無酸素セブンサミッターになって貰いたいのですが、それよりも「苦しい登山だった」というセリフが聴けることを楽しみにしています。

  • 主な内容は9本の指を失う2012年のヒマラヤ遠征から、復帰後にブロードピークに登頂するまでの記録と本人の思いをエッセイ風に綴ったもの。最後出てくる指を失う事を父親に告げた時の父親の言葉が素晴らしい。自分だったらこうゆう言葉を子供に言えるにだろうか?

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