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- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784059011347
作品紹介・あらすじ
信濃国領有化を目論む武田信玄は、背後を固めるために今川・北条氏と連携、甲相駿三国同盟を成立。対抗する謙信は、北関東・房総の諸大名の支持を受け、関東管領上杉氏を継承、公方=関東管領体制の再構築を目指す。こうした政治的背景から関東騒乱と信濃侵略の二大潮流は合流、信玄と謙信の戦いは不可避となった。川中島をめざし、両者の人生は収斂していく。戦国武田氏最大の血戦を余すところなく描いた決定版。
感想・レビュー・書評
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戦国甲信研究者の川中島合戦本下巻は本格化する長尾-上杉氏と武田氏の激突から戦後の余波までを描く。興味深かったのは戦争や飢饉などで領民が背負った借金を帳消しにする徳政についての記述。大飢饉のあと諸家で代がわりが相次いだのは、家督相続記念徳政を行うことで債務者を助けるだけでなく、侵略者による征服記念徳政を期待した寝返りを防ぐ意図があったという分析(意訳)はとても面白かった。
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4059011347 353p 2002・6・17 初版
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下巻を読み終える事が出来た。単に戦いという視点のみならず武田・上杉・北条・今川といった諸大名の戦略的な視点や時代背景から論じられているところが嬉しい本である。
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