古今集・新古今集 (学研M文庫 C お 9-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059020523

作品紹介・あらすじ

日本の美意識と抒情の極致ともいうべき『古今集』『新古今集』。紀貫之・在原業平・小野小町・藤原俊成・式子内親王・西行・藤原定家など、錚々たる歌人たちの代表作が収められている。本書は、『折々のうた』でその鋭い鑑賞力を高く評価され、幅広い読者を獲得した大岡信が、日本の詩歌の最高峰に挑んだ力作。古典ファン待望の一冊である。

感想・レビュー・書評

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  • 手元において好きな和歌をチェックするのに便利かと思って購入。しかし、ダイジェストにすぎるなあ(苦笑)。
    大岡信はエライ人ってことになってるけど、こんなに面白い和歌集をこれだけ無味乾燥に紹介し、色気も面白みもない解説をつけるって・・・どういう奇才だよ(爆)。

  • 學生の頃、「萬葉集」「古今集」は讀んだが、「新古今集」は通讀してゐない。<BR>
    その當時の私にとつて「萬葉集」のおほらかな歌ひぶりが好ましく思へて、「古今集」は少しばかり技巧が鼻についたのかもしれない。<BR>
    したがつて、さらに技巧の極みともいへる「新古今集」を手にとる氣にならなくなつたのであらう。<BR>
    <BR>
    ところが、40歳を過ぎてから、無性に「新古今集」を讀んでみたくなつた。<BR>
    そこで、まづは選集をと思つて購入したのが本書である。<BR>
    <BR>
    大岡さんの選んだ秀歌で、それぞれの歌集のエッセンスを味はつてしまはうといふ横着な氣持であつた。<BR>
    そして、その目的は充分に達することができた。<BR>
    なつかしい歌もあるが、初めて接した秀歌が半數以上あつた。<BR>
    <BR>
    嚴選されたことばによつて、おほきくイメージが廣がつて行く。<BR>
    日本には、これほどに素晴らしい定型詩があるのだといふことに、あらためて氣付かされた思ひがした。<BR>
    <BR>
    2003年12月12日讀了

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著者プロフィール

昭和6年、静岡県三島市生まれ。詩人。東京芸術大学名誉教授。日本芸術院会員。昭和28年、東京大学国文学科卒業。『読売新聞』外報部記者を経て昭和45年、明治大学教授、63年東京芸大教授。平成2年、芸術選奨文部大臣賞受賞。平成7年恩賜賞・日本芸術院賞、8年、1996年度朝日賞受賞。平成 9年文化功労者。平成15年、文化勲章受章。著書に『大岡信詩集』(平16 岩波書店)、『折々のうた』(昭55〜平4 岩波書店)など多数。

「2012年 『久保田淳座談集 空ゆく雲 王朝から中世へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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