シリーズ一巻めに続き、どうしても読みたくて古書を購入。
こちらも一気読みでした。
第一巻にも登場した修の国の太子には、美しき弟がいた。修に祖国を滅ぼされた亡国の太子は身元を隠してその弟公子に近付き、乗馬指南役として迎えられる。
だが、公子が彼に惹かれ、城邑の秘密の出入り口を教えたことが原因で、本性を表した男に攻め入られ―。
信じ惹かれさえしてた男が実は敵国の元太子で、「龍将軍」と畏怖される凄腕の武人だと知った公子の衝撃は大きい。更に、龍将軍は公子を力尽くで慰みものにしてしまう。
ただ、この公子様、作中にも「甘やかされたワガママな」とあるように、ちょっと無防備すぎる部分があります。
幾ら惹かれていたとしても、素性の知れない男に秘密の出入り口を教えるなんて、一国の王子としての自覚がなさすぎます。。。
あまりに精神的に幼いところがあり、最初はそれがちょっと鼻につきました。
ただ、信頼していた男に裏切られ、囚われの身となり苦労する中で、次第に王子としての自覚にめざめ、成長してゆく姿を知るにつけ、抵抗もなくなります。
ファンタジーだと知りつつも、何か歴史物語を読んでいるような気になります。
シリーズ三巻まであるので、完結編も(古書で)注文しました。
楽しみです。