- Amazon.co.jp ・本 (105ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061129832
作品紹介・あらすじ
さあ どうぞシルヴァスタインのふしぎの世界へ。
倉橋由美子がご案内します!
この魅力的で心にしみるイラスト物語が、地球の上で、花のように、風のように読まれ続けているわけ――を、あなたも見つけてください。
何かが足りない
それでぼくは楽しくない
足りないかけらを探しに行く
ころがりながらぼくは歌う
「ぼくはかけらを探してる、足りないかけらを探してる、
ラッタッタ さあ行くぞ、足りないかけらを……」
感想・レビュー・書評
-
人生はいつだって自分探しなのかな。
たまに疲れるとこの絵本を手に取りたくなります。
いろんな解釈ができる本。
歌を歌いながらたりない物を探し続ける。
10年ぶりに手に取ってみました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分を見ているような感覚。わたしの場合は仕事やパートナーを探していて、
見つかっても結局は自分で生きていくんだよ、もしかしたらまた探し始めるよ という現実を教えてもらった気持ち。
探すは疲れる。2024は探すから離れて楽になりたいのだけど、結局探してしまうだろうから…
せめて風景や言葉や好きなものを感じながらで過ごしていくぞ -
〝何かが足りない。 それでぼくは楽しくない...足りない “かけら” を探しに行く...転がりながら、僕は歌う「ぼくは “かけら” を探してる。足りない “かけら” を探してる。 ラッタッタ さあ行くぞ 足りない “かけら” を探しにね」...〟かんかん照りの日もあれば、涼しい日ある、雪で凍えたかと思えば、ポカポカ陽気の日もある・・・人生は、自分探しのタマ転がし。 そんな思いでページをたぐっていく『おおきな木』のシルヴァスタインの大人の絵本。
-
欠けているときにしかわからない喜びがある。
-
ぼくは、わたしなんだと当てはめて、
旅をするぼくのかけらが
『一体何なのだろう』
『早く見つかりますように』と
願いながらページをめくりました。
かけらは人なのか物なのか、心や能力の成長なのか。
かけているから立ち止まって、
言葉をかけあって、
弱いところを認めて、
強いところを尊敬して。
言葉がほんの少しだから、
ひとつひとつの言葉を噛み締めて噛み締めて。
欠けてる自分を少し好きになりました。 -
ヒトと多様性
単純な絵と、それに見合う言葉
40年以上前に出た本
いつの時代もヒトの思考は変わらないのかと思いました
ヒトそれぞれの解釈ができる本
良いとか悪いとかじゃく、正しいとかそうじゃないとかでもなく、ちょっとだけど自分と重なる部分がある
どこか芸術的なこの本
なんとも不思議な本です
-
続編「はぐれくん、おおきなマルにであう」の後で、本編を読む。
翻訳者が違っても、主人公が違っても、世界は一つ。
どちらもシンプルで、素直な気持ちにさせてくれる。 -
ずっとこの本の題名が分からなくて再読できなかった。10年近くこの本を探してたけど、やっと見つけた!!!!
大好きな絵本。
10年ぶりに見たらちょっと違った物語に思えた。
まさに人生、というような一冊。 -
欠けている時は欠けている事が気になる、満たされればそれなりに何か別の事が気になる。
まるで人生のようだと思った。
単調で独特なラインで描かれていてとても優しいし、内容も色んな面で捉える事が出来るようになっていて良い絵本。 -
そういえばこれ倉橋由美子の翻訳だったっけ、と突然思い立って読む。原題は「The Missing Piece」文中では「足りないかけら」とされている言葉。
翻訳者解説にもあったように、シンプルであるがゆえにいかようにも解釈できるストーリーだと思う。ベタに恋愛=伴侶探しに置き換えるのもありだし、夢や生きる目的のことだとも思える。
ただ最終的に「欠けたままでもいい」という結論にいたることで、どちらかというと人間の「欠点」(言葉通りの欠けた点ですね)も魅力のうちなんだよ、そのままの自分でいいんだよ、という解釈に個人的には落ち着きました。
普遍的に愛される作品というのは、解釈の自由さのあるもののことかもしれませんね。