- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061315570
感想・レビュー・書評
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佐幕派だろうが倒幕派だろうが、イデオロギーを論じないと蔑まれる世相の中で、そんな面倒は近藤や土方に任せて従順に生きるのもいけている。最期は寂しいのだけれど、敗け戦(いくさ)で斬り捨てられる死にざまは彼にふさわしくないだろう。ところで、著者が抱く明治政府への嫌悪感はあまりに強くて、偏り過ぎかなと幾分気になるのであった。
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100年経って薩長が勝ったあとの世の中から見たら旧時代の遺物に見えるのかもしれないけど、「時勢に敏感」というのを口実にあっちへふらふらこっちへふらふらした挙げ句に生き残ったという事実で勝ち組になるのと、末期だけは悲惨でも一本筋を通した後で負けたのと。
「負けた」ことになるのがいちばん切ない話だ。 -
若くして亡くなった「新撰組一番隊長」の沖田総司の記憶です。
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講談社
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他の話より人間らしい沖田さん。
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激動の江戸末期。
戦い続ける新撰組の同士達を羨みながら、思うまま動けなくなっていく総司の悲哀と狂気に胸が締め付けられるようでした。 -
でも下はなかなか読み終わりませんでした。最後がいい