ひつじが丘 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061316492

感想・レビュー・書評

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  •  またまた、初挑戦の作者さんの本です。
     大分前にこの作者さんの原作の小説がドラマ化して、流行ったんだよって親に聞かされていて(それはこの本じゃなかったんだけど)、それがどろどろの小説だったので、この作者さんはどろどろの小説を書く人ってイメージを持ってたんですけど……読んでみた感想は。

     まあ、間違ってなかったかな、と。

     運命は複雑に絡んでいて。
     誰かが、誰かのことを好きで。
     でも、誰かも誰かのことが好きで。
     誰かはどっちか選べないで……

     というどろどろっぷり。
     それでもやっぱり人間は他人がいて初めて生きれる生き物だから、だからああだこうだって言えないんだろうなって思います。

     結局、誰も幸せになれないラストだったけど、現実ってこんなもんっていうのには複雑すぎて、でもこうじゃない! と言い切れる程何かがあるものではない。

     誰かが誰かを忘れないとうまくいかないけれど、手に入らなかった物程、手の中で重くなるんだよね。つらいな。

  • 読んでいる途中で絶望に襲われて、怖くなって読めなくなった本。母に笑われた…。

  • 書かれた時代を考えると仕方ないが、
    いまいち同情できない登場人物たち。

    なんだか、ここに出てくる愛は薄汚いものに思えた。
    人間らしいともいえるかもしれない。

    だれかをゆるすことは、
    誰のためでもなくて自分のためで、
    自分をゆるすことなのだと思えた。



    迷える羊
    ゆるすことで迷いから出られるかも
    それは今を大事にすること

  • 名作

  • 人とは何か、人はどうやって生きていけばよいのか・・・と考えさせられます。とても綺麗な文章で綴られているので読み終わった後に感動の波が押し寄せて来ます。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 深くで愚かな恋愛だと思った。

    切なかった。

  • 何年かぶりに読み返しました。「愛することはゆるすこと」。心に留めておきたいと思います。

  • 長いんですがちょっと他の作品と比べると
    色あせてしまう気がします。

    ただ、終盤はさすがです。
    良一の絵の内容に胸打たれました。
    泣きました。

    許すことが出来るようになりたいと思うと同時に
    許すことの意味の大きさがわかる人とでなければ
    その意味は全くないも等しいとも思いました。

  • 愛することとは許すこと。

  • 愛することとは許すこと。

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著者プロフィール

1922年4月、北海道旭川市生まれ。1959年、三浦光世と結婚。1964年、朝日新聞の1000万円懸賞小説に『氷点』で入選し作家活動に入る。その後も『塩狩峠』『道ありき』『泥流地帯』『母』『銃口』など数多くの小説、エッセイ等を発表した。1998年、旭川市に三浦綾子記念文学館が開館。1999年10月、逝去。

「2023年 『横書き・総ルビ 氷点(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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