- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061325043
作品紹介・あらすじ
ぼくと、おかあちゃんと、ねえちゃんは元気にやってます。ある日、ぼくが父親参観のお知らせをもらってくると…。あったかくて、せつなくて、でも笑える家族の物語。
感想・レビュー・書評
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いやぁ笑った、笑った。
あっはっは!と声に出して笑ってしまった。
まさか、まさかの展開。
そして、笑った後で妙に切なくもなる。
低学年だったらただのギャグで終わりそうな気もするが、
主人公と同じ中学年だったらどんな反応だろう。
自分としては高学年の子に読んでみたいのだが。
一年生の時にお父ちゃんが亡くなった「よしお」の家。
今はおかあちゃんとおねえちゃんとの3人暮らしだ。
このおかあちゃんがたいそう明るくて行動的なのだが、
今一つピントがズレている。
得意のミシン掛けで色々なものを作ってはくれるが、
いつもカッコ悪いものが出来上がり、そのたびに友達にからかわれる。
さて、父親参観のお知らせをもって帰った日。
「恥ずかしいから来んでええ」「行ったるわ」の応酬のあと、
つい心にもないことを言ってしまう。
「何でも作れるならお父ちゃん作ってえな」
ここは、泣ける。
子どもだって、無理なことを言っているのは分かっている。
ピントがズレていたって、優しいおかあちゃんが大好きなはずなのに。
この後どんな展開になるかと不安になっていると・・・
そりゃもう、見事に出し抜かれるのだ。
長谷川義史さんは大阪生まれの方。
もしやご自分のお母様がモデルかしら。
そうだとしたら、出来る!!
悲しくても辛くても、ものの見事に笑いに変える力をお持ちだ。
いや、笑いの向う側にたくさんの涙があるんだけどね。
約7分。上手に大阪弁を練習すると、もっと味が出るかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お母ちゃん 泣かしよる。
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図書館で人気のある絵本のようなので、借りてみた
おとうちゃんが亡くなり、ぼくは、ねえちゃんとおかあちゃんとの三人暮らし
おかあちゃんは、ぼくがほしいものは何でも、「おかあちゃんが つくったる」と、ミシンで作ってくれるのだけれど…
初めての、長谷川義史さんの作品
表紙からすでに昭和のにおいが漂い始めていて、時代設定もそのくらいで、実話なのかな?と思う
よみ始めてすぐに、こういうヘタウマな絵は好きじゃないんだよね…と思う
でも、この絵でなければ、この絵本は切なすぎる
おかあちゃんは憎めなくて、良かれと思ってやってくれているのだから、何か言えるわけがないのだ
それでも口をついて言ってしまうと、それはもう自分の本心ではない、ということが、子どものころにあったな、と思い出してかなしくなった
でも、そのへんはさすがの大阪、絶妙な笑いに寄せてくるし、裏表紙にはほっとさせられた
結局、ヘタウマも良いなぁと思ってしまった -
最初はユーモアたっぷり。
元気がいいお母ちゃん。
しかし、後半のお母ちゃんの一言が胸に迫る。
大好きな絵本。
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おかあちゃんの愛情溢れる素晴らしい絵本◎
酷いことを言われても、無償の愛とはこういうことかなと、感動の一冊ですね◎ -
泣けて笑える。
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このバイタリティこそおかあちゃんだ。うけいれる子供も偉いぞ。
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さまざまな理由で両親の愛情を十分に受けられない子もいる。よしおくんが悲しい思いをしないようにおかあちゃんがミシンでなんでも作ってくれる。
こんなおかあちゃんの愛情を忘れてはいけないと思う。
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このシリーズが5歳息子と私のお気に入りに追加されました☆
初めて読んだ時、私がうるっときてしまいました。
心温まる本でおすすめです!