最初の質問 (講談社の創作絵本)

  • 講談社
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感想 : 115
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061325234

感想・レビュー・書評

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  • 答えのない問い,考える絵本
    何より淡い感じの絵が素晴らしい.

  • 問いかける形式の絵本。
    優しく語りかけてくれることばがすっと心に届き大切な何かを思い起こさせてくれる。
    読み聞かせにとても良い絵本ではないかなと思いました。

  • 優しい語り口で書かれた数々の問いは、ふと立ち止まり、自分の心とゆっくりと向かい合う時間を与えてくれました。
    長田弘さんの詩は心を解きほぐし、狭まった視野を空へ、その先へと押し上げてくれます。いせひでこさんの絵は柔らかなのにどこか孤独で、ひとりで居ても良いと、優しく寄り添ってくれるようです。
    ひとり静かにページをめくりたい絵本。

  • プレゼントしていただきました。

    包装を解くと
    まず 表紙の女の子が 心うちました。
    子どもの私 と重ねてしまいました。

    それから 目に飛び込んできた青。
    ひらく前に 心整えました。

    そして 1ページ1ページ
    答えながら読んでいる自分がいました。

    最初の質問
    初めて出会った時
    あ この人は....って思った人に出会った時
    相手に聞いてほしいのは こういうこと。
    そして 相手に聞きたいのは こういうこと。
    その時 私は
    ひとつひとつに 丁寧に真摯に
    心の奥底まで探って 答えるでしょう。
    ある質問には 確信を持って答えるでしょう。
    ある質問には 痛みのような気持ちで答えるでしょう。
    最後の質問まで答え。
    最後の質問まで相手の答えを聞いた時。
    きっと胸の中はいっぱいです。
    お互いの核のようなものに触れる
    質問だからでしょうか。
    本当に大事なものに
    立戻らせる質問だからでしょうか。

    あなたは言葉を信じていますか。ーー
    信じています。
    言葉の奥にある 人を信じているから。
    その人の奥にある あたたかいものを信じているから。

    でも その質問に
    答えが痛みを感じる時
    答えに言い淀む時
    そのときは
    またこの本を最初から開くでしょう
    1ページ1ページ
    自分と向き合い 答えていくでしょう

    素敵なプレゼント
    ありがとうございます

  • 長田弘さんの詩は言霊。
    本当に大切なことをやわらかくて優しくて美しい言葉で響かせる崇高さに、ありがたい気持ちで思わず本を抱きしめてしまう。
    いせひでこさんの絵にはこもれびを浴びているような、おおらかなやわらかなぬくもりがあって、言葉とマッチして、心から癒される。

  • 短いけれど、研ぎ澄まされた温かい言葉に惹かれ、優しい絵に魅せられて、手にした一冊。自分と向き合うことは厳しいこともあるけれど、この絵にも、言葉にも、どんな私であっても見守ってくれる穏やかな力強さが潜んでいる。…って気がする。

  • 心が新しくなった嬉しい本。

  • 長田弘さんのこの詩は
    中学3年生の国語の教科書に掲載されているのだそうです。
    それを聞いて納得。
    自分が何者かさえもわからず、他者との距離の取り方もわからず
    一番もがいている時期にぜひ読んで欲しい。
    いせひでこさんの絵(これはこれでとても素晴らしい)の雰囲気で、一見ファンタジックな内容のようだけれど
    読む人に突き付けてくる質問は
    心をフワフワと癒すものなどではなく、
    自分の心の中を、自分自身をしっかりと見つめ直すことを求められます。
    絵と詩がミスマッチに感じられてしまったのがとても残念。。。

  • いろんなことを問いかけられながら、ひとつひとつ考えてみるとあっという間に時間が過ぎてる。

  • 教科書にも載っている作品だそうです。
    ゆっくりページを開きながら、ゆっくり読みたい。
    図書館で借りましたが、じぶん用にちゃんと1冊欲しい本かも。

    いせひでこさんの絵がほんとうに素晴らしい。

    yes、noで答えられる質問にはだいたいyesで答えられました。最後の方にある質問「人生の材料はなんだとおもいますか。」の答えは、そのyesの向こうにあるもの、だと思います。わたしの場合は。

    逆に、すぐには答えを出せない質問も。じっくり考えないと。それこそ一生かかって答えを出すのかなぁ?

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著者プロフィール

長田弘(おさだ・ひろし)
1939年、福島県福島市生まれ。早稲田大学第一文学部独文専修卒業。詩人。65年、詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞、14年『奇跡―ミラクル―』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。また、詩のみならずエッセイ、評論、翻訳、児童文学等の分野においても幅広く活躍し、1982年エッセイ集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞。15年5月3日、逝去。

「2022年 『すべてきみに宛てた手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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