最初の質問 (講談社の創作絵本)

著者 : 長田弘 いせひでこ

• 講談社 (2013年7月26日発売)

作品紹介・あらすじ

詩人長田弘氏の代表作のひとつであり、中学３年生の国語の教科書（東京書籍）にも掲載されている「最初の質問」を、『ルリユールおじさん』などで人気の画家・絵本作家のいせひでこ氏が、「絵本」として構成します。
　詩の言葉を表面的に捉えて絵をつけるのではなく、いせ氏が自分の中で一度消化し、新たな作品として表現した力作です。
　いせ氏の絵本を多く手がけている岡本明氏による清々としたブックデザイン。子どもから大人まで味わうことのできる美しい絵本です。
　「最初の質問」は、卒業や結婚等、新しい道を歩む人へ贈る言葉としても引用されることの多い詩でした。本書は、大切な人への贈り物としてもふさわしい作品です。

感想・レビュー・書評

[NORISさんの感想 · 2024年4月4日]

2024.4.4市立図書館
子どもの本コーナーをうろうろして、ちょっと目について借りた。長田弘といせひでこのうつくしい詩画集。むねにズシンとひびくような質問が次から次へとくりだされる詩、文字だったらちょっと矢継ぎ早すぎて苦しくなりそうなところをゆっくりじっくり読ませ味わわせてくれるのは絵の力。

[よこそらさんの感想 · 2024年3月13日]

絵も詩もとても素敵
なのだけれど、最後のページは唐突に感じられてしまう。
それまで纏っていた柔らかな雰囲気、質問をじんわり味わっていた時間から、急に現実に引き戻されたかのような、鋭いナイフを突き付けられたかのような。

[司書KODOMOブックリスト（注：「司書になるため勉強中」のアカウントです）さんの感想 · 2024年3月12日]

読み聞かせ　４分

「詩人長田弘氏の代表作のひとつであり、中学３年生の国語の教科書（東京書籍）にも掲載されている「最初の質問」を、『ルリユールおじさん』などで人気の画家・絵本作家のいせひでこ氏が、「絵本」として構成します。
　詩の言葉を表面的に捉えて絵をつけるのではなく、いせ氏が自分の中で一度消化し、新たな作品として表現した力作です。
　いせ氏の絵本を多く手がけている岡本明氏による清々としたブックデザイン。子どもから大人まで味わうことのできる美しい絵本です。
　「最初の質問」は、卒業や結婚等、新しい道を歩む人へ贈る言葉としても引用されることの多い詩でした。本書は、大切な人への贈り物としてもふさわしい作品です。」

「今日、あなたは空を見上げましたか。」短くてシンプルな問いかけが、世界のこと、人生のことなどを深く考えるきっかけになります。」

[ゆみねーさんの感想 · 2024年2月29日]

美しい
絵も文も
自分と対話したい時に

[Ritoさんの感想 · 2024年2月26日]

いせひでこさん、長田弘さん、どちらも大好きなので読んでいて幸せな時間でした。

[あずきさんの感想 · 2024年2月18日]

素敵な絵本だった。
ことばも絵も。
じんわり涙があふれてくる。そんなやさしい絵本でした。
ありがとうございます。

[小春さんの感想 · 2024年2月12日]

人生の節目節目で読むと、都度違った自分が見えてきそう。
最近、長田弘さんの詩、というか、詩に興味が出てきた。
私の人生で初めてのことで、びっくりしている。

[月no文庫さんの感想 · 2024年2月12日]

2021.11　6-3

[紅子さんの感想 · 2024年1月17日]

『今日あなたは空を見上げましたか』
からはじまる。
はじまりの一文で自分に余裕がないことに気づかされハッとした。
1日1日を大切に感謝をわすれずに…と思わせる本。

[くまごろうさんの感想 · 2024年1月8日]

質問に答えていくと、自分のことがもっと理解できるような気がした。忙しさに自分を見失いかけた時など、ふとした時に自分に問いたいと思う。いせひでこさんの優しい絵も素敵。

著者プロフィール

長田弘（おさだ・ひろし）
1939年、福島県福島市生まれ。早稲田大学第一文学部独文専修卒業。詩人。65年、詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞、14年『奇跡―ミラクル―』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。また、詩のみならずエッセイ、評論、翻訳、児童文学等の分野においても幅広く活躍し、1982年エッセイ集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞。15年5月3日、逝去。

「2022年 『すべてきみに宛てた手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」