- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061325845
作品紹介・あらすじ
本作は、第34回講談社絵本新人賞佳作を受賞した澤野秋文氏の第二作です。2013年に刊行されたデビュー作『それなら いい いえ ありますよ』は、緻密で鮮やかなイラストと、昔話のような教訓が入った見事なストーリーが好評を博し、第6回MOE絵本屋さん大賞新人賞5位を受賞、4刷まで版を重ねています。澤野氏の作品の魅力はなんといっても、その「卓越した画力」にあります。細部まで緻密に描き込まれたタッチ、映画のようにダイナミックな視点で描かれた構図など、見ごたえのある画風が特徴です。
本作は、その澤野氏の絵の魅力が存分につまった一冊。みんなが寝静まってからの「夜の本棚」が舞台です。実は、夜中の本棚では、本の中の挿絵たちが飛び出して大騒ぎだった……というところからお話は始まります。挿絵たちにとって、夜は遠慮なく遊べる楽しい時間。動物図鑑の「りす」が、木の実を探して植物図鑑に遊びに行ったり、「桃太郎」が強い仲間をほかの昔話の絵本に探しに行ったりと、てんやわんや。そんな挿絵たちを見張っているのが、犬張子の「こたろう」なのですが、連日大忙しのこたろうは、思わずうとうとしてしまい……。なんと、気づいた時には、ほかの本から帰ってこない迷子の挿絵たちが大量に! 朝までに元の本に戻さなくちゃ!
今回は、おはなし仕立てで探し絵も楽しめる、澤野氏ならではの会心の一作。意外なところに意外なキャラクターが隠れていて、読みごたえも抜群です。
感想・レビュー・書評
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〝皆さん、夜の本棚がいったいどうなっているか、ご存じですか? ん? ご存じない? 実は夜の本棚は・・・〟絵本や童話の中から飛び出してきた、ありとあらゆる<挿絵キャラ>たちが、思い思いに遊び戯れているのです。この本棚を見張る張り子の猫<コタロウ>は、居眠りの最中です。行方不明の桃太郎を探す猿と雉、ガラスの靴を失って高下駄をはいたシンデレラ、幽霊と忍者と侍の乱闘・・・百花繚乱の夜の本棚の光景は、子どもたちの夢の世界の再現です。
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犬張り子の「こたろう」と一緒に、いなくなった挿絵たちをさがして!
『ウォーリーをさがせ』、『おしりたんてい』、『ミッケ!』などなど、探す系の本は多いけれど、和風の探し物は珍しい。
『ミッケ!』や『ウォーリーをさがせ』ほど難しくないので、年少、年中くらいの子でも楽しめる。
お話を読むだけでも楽しい。
忍者のページはおすすめ。
絵の中の話は細部までしっかり読んで!
千代紙のページはきれい!
子供たちにお馴染みの桃太郎やシンデレラも登場して、他の絵本も読んでみたい、となってくれるかな?
ちょっと下心もあるけれど、子供たちに読み聞かせをし続けていると、我が家では6年後くらいに効果が出てきた、気がする。 -
夜の本棚は本から抜け出した挿絵が大騒ぎ。貼り子犬のこたろうがうっかりウトウトしてしまい。
ウォーリー系の絵本なんだけど、とにかく絵が可愛い。
カラフルで観ていて飽きない。
「桃太郎、金太郎にきびだんごやってるよ。マジ?」(S10)
表紙裏と裏表紙裏の絵まで楽しい。
一通り読んでまた開く。
この話ってなんだっけ?って言いながら。 -
ページからはみだしそうにていねいに描かれたイラスト
「これは老眼鏡かけなきゃ」って思いました
幼い人が昔話??のとき、色々話しながら読んでいくのが楽しいでしょうね
大正か昭和の始めの雰囲気の本棚です
《 とびだして よるのほんだな おおさわぎ 》 -
[台東区図書館]
子どもコーナーの特集が「本」関係だったうちの一冊。 -
4歳0ヶ月の娘へ。
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5歳の子どもと読みました。
ウォーリーを探せみたいに、登場人物を探す要素があっておもしろかったです。
絵もかわいくて、子供は「明日の寝る前も読んで!」と言っていました。 -
3歳の子が何度も読んでと持ってくる本。世界観が大好き。何度読みたい。読む度にいろんな発見があるのでおもしろい。
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ちょーおもしろかった。