ダルタニャン物語 7 ノートル・ダムの居酒屋 (講談社文庫 て 3-12)

  • 講談社
3.94
  • (4)
  • (7)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 62
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (564ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061330771

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イギリスの王政復古に一役買ったダルタニアンは英国王から多大な恩賞を受けて今や金持ち。帰国後、立地のいい場所に家を買って居酒屋に貸していた。しかしルイ14世からのたっての要請で再び銃器隊にカムバック、今度は本来爵位がなければなれない隊長職を与えられた。

    マザラン死去後ルイ14世による親政が開始され、マザランの片腕だった
    コルネイユが国王の信頼を得て大躍進してきた。彼は国王よりも財力があり影響力も大きいニコラ・フーケを抑えたくてフーケの部下2ー人を収賄罪で処刑した。

    この巻は血なまぐさいのはそこまで。その後はずっと王弟フィリップの妃となる英国王女アンリエットの輿入れの様子が描かれている。このお姫様が美し過ぎて…付添って来た英国の高官バッキンガム公爵とラウルの親友ギーシュ公爵が恋心を抱いてしまう有様。アンリエット妃とフィリップ、それからルイ14世の色恋模様は次巻へと続きます。
    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    この辺りからダルタニアンよりも表題になってるブラジュロンヌ子爵=ラウルの活躍が増えて来ます。ダルタニアンはあくまでも軍人でしたがラウルは宮廷人、宮廷の内幕を描きたくてデュマも敢えてダルタニアンを引っ込めてラウルを出して来たのだと思います。

    スピーディーにすらすら読めてしまうので完読も近いかな?と思うけど…最後の11巻が手に入らない。どうやって探そうか。

  • 冒険譚から宮廷の駆け引きや恋に陰謀のお話へ。
    悲喜劇のトッピングであっちもごたごた、こっちもごたごた。
    マザコンでナルシストの王弟殿下はしょうもないなぁ。

  • ダルタニャン物語の第7巻、第三部ブラジュロンヌ子爵の第2巻です。
    ルイ14世の親政が始まり、ダルタニャンは銃士隊長へ。
    王弟殿下にイギリスからお嫁さんがやって来て、彼女の魅力にみんなメロメロ。
    不倫は文化みたいな展開になってきました。

    第三部の主人公のラウルくんは純粋培養すぎて魅力をあまり感じないなぁ…。

  • 財務卿フーケの地位に虎視眈々たる財務監督官コルベールの策謀。フーケの陰謀を探索するダルタニャン。王弟妃との恋に破れ、悄然として帰英するバッキンガム公爵。忠誠無比なブラジュロンヌ子爵の愛の苦悩--宮廷の内と外、人の心の内と外に陰謀や駆け引きが逆巻き、風雲急を告げる太陽王ルイ十四世の大世紀の幕開き--を描く一大ロマン。

  • コルベールの登場とフーケの領地の返上、及び王の弟の結婚式の話である。山場と言えるのはコルベールが2人を汚職の罪で処刑するところとそれに反対するフーケの企みが失敗するところであろう。

  • 副題「ノートル・ダムの居酒屋」。

  • マザラン宰相が死に、やっとルイ14世自身が政治をとることになったフランス。ルイ14世は腹心の部下を欲しており、隊を離れたダルタニャンを再び銃士隊の副隊長に任命します。その一方、国王より金持ちのフーケ財務卿がめざわりでなりません。フーケと国王の対立が徐々に表面化してきますが、旧友アラミスとポルトスはフーケ派でした。そしてフーケをめぐる陰謀作戦の活躍でダルタニャンは念願の銃士隊隊長に任命されます。(普通は大貴族しか隊長になれないようです)貴族的なアトス、策士家のアラミス、気のいいポルトス、実際家のダルタニャンと4人の性格がよく分かる巻です。

全9件中 1 - 9件を表示

A.デュマの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×