虚無への供物 (講談社文庫 な 3-1)

著者 :
  • 講談社
3.77
  • (142)
  • (110)
  • (208)
  • (13)
  • (6)
本棚登録 : 1267
感想 : 134
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (666ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061360044

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 苦しかった…。読破するのにこんなに時間がかかる本も久しぶりだ。読みだすと、それこそ虚無に襲われるように頭に霞がかかってくる本だった。それは読了後もなかなか消えないが。奇書はもういいかなあ。

  • これと、小栗虫太郎「黒死館殺人事件」、夢野久作「ドグラ・マグラ」をまとめて“日本3大ミステリ小説”なんだそうで(最初聞いたときは、竹本健治「匣の中の失楽」も含まれているらしかったが)。ま、これで一応、全作品を読んだことになるか……。

    ストーリー紹介は面倒なんで割愛。
    「黒死館」よりは分かりやすかったが、何より次々に提示される素人探偵の推理披露がウザったい。ま、それら含めて作者は「アンチ・ミステリ」を書きたかったのだそうだけど、よくわからん。

    有名な作品だけにWebでも様々な場所でこの作品について語られているようで、興味のある方はそちらをどうぞ。自分にはこの作品の凄さは朧気ながら分かるような気がするけど、面白さは理解できないまま。

  •  名作??
    昔の話にしては読みやすい。
    で、よく「凄いよ〜」と聞いていたので、読んでみました。ってゆぅか、有名ですよね。有栖川さんの作品にも出てきたし。

     でも・・・ぅーん。
    アンチミステリ?
    ひとまず、私と友人の間では「何か駄目だった」ってカンヂで落ち着いてます。

  • 人に薦められて読んだけど、良さが全然わからなかった本。
    密室トリックとかアリバイ崩しとか、そういうことが基本的に面倒臭いと思ってしまうので自分には合いませんでした。

    逆にそういうことにこだわる人には楽しいのだと思います。

  • 日本三大奇書、ようやくコンプリート。
    だがこの作品ははっきり言ってつまんね。
    なぜこれが奇書と呼ばれているかも理解できない。
    単なる駄書。
    こんな作品が『ドグラ・マグラ』と並列に語られるのもどうかと思うし、衒学趣味も『黒死館殺人事件』に比べたら大したこともない。
    正直半分読んだところで投げ出したい気分だったが、それでも最後に何かどんでん返しがあるかと期待して、ただそれだけのために通読した。
    しかし最後の最後まで下らなかった。
    せめて動機くらいスッキリさせてくれよ。
    これは映画で言ったら『シベリア超特急』並の酷さ。
    この作品はアンチ・ミステリーなどと形容されているようだけど、正直アンチ・ノベルだと思う。
    小説として読むのが辛かった。
    全く面白くない。

著者プロフィール

中井英夫(なかい ひでお)
1922~1993年。小説家。また短歌雑誌の編集者として寺山修司、塚本邦雄らを見出した。代表作は日本推理小説の三大奇書の一つとも称される『虚無への供物』、ほかに『とらんぷ譚』『黒衣の短歌史』など。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中井英夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×