- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061385153
感想・レビュー・書評
-
客を儲けさせろ。「(自分たちが)面白いことをやっていれば、お金はあとからついてくる」ではなく、「客が儲かれば、お金はあとからついてくる」と考えるべき。」
マッキンゼーでは、「Client interest first, money follows」
「いまのところ、どんな高性能のコンピュータでも代替できない仕事があります。それこそが交渉です。」とな。 2012年6月に出版された本だが、2020年にはIBMによってディベートが出来るコンピュータが出て来ていたし、23年はChatGPTが盛り上がっていて、どうなんだろうと思ったけど、それでもコンピューターでは出来ないと考えていた理由として、「なぜならば交渉には「ロマン」と「ソロバン」という2つの側面があるからです。」と。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
交渉の現場で使用される実践的な戦術がまとめられている。著者である瀧本先生が大学で行っている授業をベースにしている、大学生向けの書であるが、社会人が読むにも充分の内容。自分自身、交渉の上で使用するものもあり、納得感がある。
息子向けに買ってはみたものの、読んでいる形跡がないので、もったいなくて読んだら、めちゃおもろかった。 -
当たり前といえば、当たり前のことを再確認できた一冊。すばらしい本ということではないが、普段忘れていることを思い出させてくれる。そういう意味で、瀧本氏の本は内容が特に優れているとは感じないが、読んでしまう。
この本では、タイトルにもあるように「交渉」に関して、交渉におけるポイントを分かりやすく整理していた。
その中で、特に大切だと感じた点は、
・相手の立場に立って、相手にとってメリットがあるように交渉する。相手に欲しい、ええやんと思わせる。(自己主張に訴えても無意味、交渉は勝ち負けではない)
・複数の選択肢を持ち、パトナを持つ。パトナにより、交渉を優位に進められる。
*パトナとは、交渉相手に自分には他のよい選択肢があるので、それ以上でないと合意しないという宣言ができる他の選択肢。
→コモディティ化を避ける。
・自分の足を動かす。→情報の獲得。信頼の構築。
・相手の求めるものをしっかり分析し、ゾーパ(合意できる範囲)の存在を確認する。
・相手をしっかり見極める。合理的か、非合理的か?何を重視するのかを分析する。
ここで、再確認させられたことは、自分より相手を考えて行動することの重要性である。交渉は自分本位ではない、相手の分析がかなり重要である。それをふまえて、自分のメリットを相手にどう自分のメリットを伝えるかである。
考えれば、当たり前だが、意外と忘れていることである。相手を知り、戦略を立てるのがポイント。 -
交渉な仕方が知的に纏められた良書。
このような人に重要は交渉の場面でコンサル頂きたい。 -
3.3
-
改めて意識しておきたい事
・人を動かすためには相手の具体的メリットを提示する事が有効
・自分の事情を訴えるよりも相手の主張を聞く
・パイを奪い合うのではなく、パイの前提を見直すか、パイを大きく出来ないかを考える
・バトナとは、交渉相手と合意する以外で最もいい選択肢で、これを持つ事で不合理な合意を避ける。
・ゾーパは、合意できる範囲
・交渉は最初のアンカリングが重要
・無条件の合意はしない -
いわれてみれば当たり前のことしか書いていなかったように思う。