アイディ。 (星海社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061389151

作品紹介・あらすじ

遠くまで来たけれど、いつか見た地平線で感じたように、すべてはつながっている。児童劇団、初恋、音楽、舞台、ひとり旅-。紡がれた言葉のひと粒ひと粒までが瑞々しくきらめく、珠玉のファーストエッセイ集。現在、そして未来へとつながる坂本真綾の足あと。新たに文庫版あとがきを書き下ろしで収録。

感想・レビュー・書評

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  • とてもチャーミングなエッセイ集。
    心がほんわか優しくなります。
    坂本真綾さんは何て素敵な方なんでしょうか。
    もう1冊のエッセイ『from everywhere』を読んだ時もそう思った。
    坂本さんの言葉は萎れた心を潤してくれる水みたいです。

    テーマはいろいろ。
    お母さんのように慕っている児童劇団の先生のこと。
    初めて本命チョコを渡したバレンタインのこと。
    『レ・ミゼラブル』のこと。
    ラジオのこと。
    歌とアルバムのこと。
    初めてのホームステイのこと。
    大好きな人のことも、大失敗した思い出も、自己嫌悪も、同じようにかけがえのないこととして語っているように思う。
    強いな…と思うし、うらやましいな…とも思う。

    正直忘れてしまいたいことだってあるし(きっと坂本さんにもあると思うし)、なかったことにして一から始めたいとか思うこともある。
    でも、そんな苦い記憶もきちんと自分を作っているものなんだって認めて、そんな私としてさて次はどうしよう?って前を見る強さ。
    そんな坂本さんの強さを私も手に入れたい。
    そう思った。

  • from everywhereの道はここから、ずっと繋がっていたんだ。
    と、すとんと理解しました。

    真綾ちゃんの言葉は過去から現在に至るまで、繊細で瑞々しくて、
    本という宇宙の中でちらりと輝く星を眺めているような気になります。

    一人でありたいという願望と、沢山の人に守られている自覚を
    まるごと受け止めている坂本真綾の大きさを垣間見ました。

  • 私は真綾さんのファン。真綾さんは演技もできて歌もうまくて、言葉選びもうまくて、英語の発音もきれいで、何でもできる人だと思っている。しかし、真綾さんは真綾さんなりに頑張って、つまずいて、努力してそのような成果を手に入れたのだとこの本を読んで感じた。生まれてきたときから完璧な人間なんていない。そう思った1冊だった。

  • 大好きな真綾さんのエッセイ。文庫版。
    読んでいて不思議と哲学的な気持ちになる。
    彼女のことばは、本当に豊か。

    武道館ライブのとき、
    「自分は本当にふつうの人間」
    って話をしてたけど、その“ふつう”という生き方が
    あまりに自然体で柔軟でしなやかでうらやましい。
    憧れのひとです。

  • 非常に素直な文章ではある。
    みずみずしいと思わないでもないが、
    何よりもファンの方が読むべきものです。

    偶像化された人こそ、こういった文章は意味があります。

    本人の無防備さが、声優という立ち位置を
    はからずも明らかにしていると思います。

  • 大好きな真綾さんのエッセイ。
    本が届いてその日のうちに読了。
    真綾さんが紡ぐ言葉が好き

  • 本当によかった。
    電車内で読み終えたが、涙がこぼれそうになった。
    今の私に必要な言葉がたくさんあったように思う。
    特に創作をする人やそのことで悩む人にオススメしたいと思った。
    でもきっと自分自身で坂本真綾さんが出会ったような体験をしなきゃやっぱり頭で分かっても体じゃ分かんないんだろうな、と思った。だから少し動いてみなきゃ、と勇気づけられた。
    エッセイは満腹論がまだ読めていないが、from everywhere よりも今の私にタイムリーな内容だったかもしれないし、こちらの方が好きかもしれない。

    とりあえず坂本真綾さんファンなら読むことオススメします。
    私はすごく共感できたことが多くて、本当に嬉しかったし、自分を肯定できる側面が多くなったように思う。

  • 声優の坂本真綾のファースト・エッセイ集です。

    子役時代の思い出から、舞台『レ・ミゼラブル』のエピソード、自身のCDに込めた思いなどが、飾らない言葉で語られています。

  • ”アイディ。”坂本真綾著 星海社文庫(2011/08発売)
    (2005年JVCエンタテイメント・ネットワークス 単行本の文庫版)

    ・・・声優・坂本真綾のエッセイ。
    全編を通して楽しく読めました。
    特に15年をすごした”児童劇団こまどり”の話が印象的でした。
    自由にのびのび!は謳い文句にしていても難しいと思いますが、
    それを成していた”西村先生”は尊敬に値しますね。

  • everywhere.を先に読んでいたので、このエッセイを読んでると、真綾さんは本当にいい意味で変わらないなーと、思いました。とっても素直で、まぶしい。

    こうやって大人になるだね。私より年上だけど、なんだか微笑ましいです。

    歌うのも、演じるのも自分のためだと、エッセイに書いてありました。読んで思い出したのは、バンプのひとりごとと、66号線。
    自分とちゃんと向き合える人になりたいです。

    真綾さんの言葉好き。いつか、また新しいエッセイ集を読みたいです。

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