ダンガンロンパ十神 (上) 世界征服未遂常習犯 (星海社FICTIONS)

著者 : 佐藤友哉 高河ゆん

• 星海社 (2015年11月28日発売)

作品紹介・あらすじ

「これは『世界征服宣言』だ。今から二十四時間以内に俺を殺すか、この世のどこかにいる『かわいそうな牛』を見つけ出せ」
己の偽者が放った『世界征服宣言』により、すべての権力（ちから）を奪われ、“世界の敵”となった超高校級の御曹司・十神白夜（とがみびゃくや）を次々に襲う、“超高校級”の刺客たち。一方、不気味な広まりをみせる謎の『絶望小説』によって、世界そのものも混乱の極みに達していた……！
『ダンガンロンパ』×三島由紀夫賞作家！　佐藤友哉による最高傑作（ノベライズ）、いざ開幕！

感想・レビュー・書評

[りかさんの感想 · 2020年9月13日]

希望よりもいつも絶望は近くにいる。
自分の欲しい才能が自分に与えられるわけではない。
少し惜しくて選ばれないくらいなら、
圧倒的に欠如している方がいっそ諦めがつく。
何も失うものがない方が無敵でいっそ安心感さえある。

[tsukimisouさんの感想 · 2020年10月6日]

『娯楽』★★★★☆　8
【詩情】★★★☆☆　9
【整合】★★☆☆☆　6
『意外』★★★★★　10
「人物」★★★★☆　4
「可読」★★★★☆　4
「作家」★★★★★　5
【尖鋭】★★★★★　15
『奥行』★★★★☆　8
『印象』★★★★☆　8

《総合》77　B+

[ichikawaさんの感想 · 2015年12月23日]

佐藤友哉の著書はこれが初読。
メタネタやパロネタが非常に多く、これらが苦手ではない自分でもさすがに疲れるほど。
内容としてはダンガンロンパ1の前日譚となっており、ゲーム本編(1、2)のキャラクターも複数登場している。
上巻でも多少触れられているが今後更に十神の一族の謎や1に繋がる事件の謎が描かれると思われる。
まだ上巻のため中、下巻でその辺が描かれることを期待。

[たかなさんの感想 · 2015年12月1日]

【558】

超展開、さすが佐藤友哉。
初見だとむかつくだろうなと。
どうやって現れたよ、大槻…

最高で最低の展開でよかった。
鏡家サーガの良いところ悪いところ全部詰め込んだ感じ。
合間のメタ視点的なのも、クリテロを彷彿。
才能とやる気の話も一回、夢を叶えて絶望したゆやたんだからこそ。

最後のさなちゃんたち登場は予想外すぎた。
続きが楽しみ。

著者プロフィール

1952年北海道釧路市生まれ。
1974年に北海道教育大学札幌分校特設美術課程卒業（美学・美術史専攻）。1976年に北海道教育庁北海道新美術館建設準備室の学芸員、翌年には北海道立近代美術館学芸員となる。1985年北海道立旭川美術館学芸課長。1990年からは北海道立近代美術館に戻り、2004年同館学芸副館長。2012年から2022年まで札幌芸術の森美術館館長を務める。この間、それぞれの美術館で数多くの北海道ゆかりの作家の個展や現代美術展を企画開催。
現在、AICA国際美術評論家連盟会員、北海道芸術学会会員、北海道美術館学芸員研究協議会会員。また旭川市中原悌二郎賞、札幌市本郷新記念札幌彫刻賞、ニセコ町有島武郎青少年公募絵画展、北海道陶芸展などの審査員を務める。

「2023年 『北の美術の箱舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」