- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061455382
感想・レビュー・書評
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恩師に勧められ、読書の大切さを再認識させられた書。 繰り返し読む、自己所有する、本の効用が心底理解できる。
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この本は1979年に出ました。
「知的生活の方法」の続編です。
著者はこのあともどんどん著作を出しますが、政治的な主張も多くなってきます。
2005年頃に講演を聞いたこともありますが、知的生活についての話は皆無でした。
「知的生活の方法」とこの本は、専ら知的生活のあり方について触れてあり、素直に読める本です。
「知的生活をわかち合う」
知的生活は孤独な生活故に仲間を求めることが大切だということです。
著者は1960年代末の大学紛争時に大学教員職員が大学に泊まり込んだことを懐かしく回顧しています。
知的生活という言葉は大げさですが、読んで良かったと感じた本について語り合える仲間というのはありがたいものです。
このミクシイでの読書交流に感謝するばかりです。
「生きがいは蔵書作り」
著者は、「自分自身のライブラリーを持った教師になりたい」と若い頃志します。
「自分の周りを好きな本で囲みたい、その本を読んだり、その本を使って考えたりしたい」という気持ちでスタートして、「生きがい、精神の安定、外界の変動に対する落ち着き」を獲得したと述懐しています。
私も就職して30年近くになります。
それなりのライブラリーは創り上げたつもりです。
このなかで向こう30年ほど暮らせたら幸せです。
「受動的知的生活」
職業として教授や研究者であることは、そのまま知的生活者であることとは必ずしも結びつかないと著者は言います。
生活のためだけに小説やルポを書きまくっている人よりも、毎日の勤務のあと就寝前に1,2時間の読書を続けている人とどちらが知的生活者と言えるだろうか、と問いかけます。
著述や作品を残す「知的生産」と読書を楽しんだりする「知的生活」を区別しています。
ミクシイ日記やレビュー、自分のブログで本の感想を書いたりすることは、どちらだろうかと思いますが、これで金銭を得ようというのではないでしょうから、受動的知的生活にあたるのだろうと思います。 -
未読
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知的生活をするためにはやっぱ資金面で余裕がないとだめよ、あと、本は図書館で借りるだけじゃなくて、高くても良い本を買って自分だけの図書館を作りましょうよって話だと思う。学者のような生活をする人向けかな。私もそんな贅沢な生活をしてみたいざんす。
自分なりの図書館を作ろうってのは、精神的にリッチな感じがしてやってみたいと思ったけど、私はそんな学術的分野で興味のあるものなんてまだないし、せいぜい心に残った小説をキープしておくくらいかな、できるとしたら。
本は読んだら売る派だったけど、取っておくのもいいわね、と思ったのでした。