小さなトロールと大きな洪水 (講談社 青い鳥文庫)

  • 講談社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061485037

感想・レビュー・書評

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  • これが本当のムーミン第1作。ムーミンたちの不細工なこと。怒っている小さな生き物として、サインがわりにヤンソンさんが描いておられたとか。今のきゃわすぎなムーミンよりも、こっちの方が好みかも。第二次世界大戦の時代背景があるとのことですが、パパ、妻子をほったらかしてニョロニョロについて行っちゃうってどーゆーこと⁈ ママはいつでも正しいな。順序があやふやだった、ムーミン一家、彗星、洪水を読了したので、これでようやく心置き無くムーミンワールドを楽しめそう♡

  • ムーミンの1番さいしょのお話。
    すみかをおわれたムーミントロールとママはあたたかい家とパパを探しに行きます。
    この物語が書かれたのは第二次世界大戦の時。
    戦争と重ねて読めるけど、
    ハッピーエンドで終わることに、世界が平和であることへの祈りをひしひしと感じました。
    ムーミンやママの顔が今と全然違って、味があります。
    ハスのはっぱのボートに乗って、しっぽをオールにしてすすむのがかわいくって笑った!

  • キャラクターはよく見かけるのに、
    ストーリーをぜんぜん知らないなぁ、と思い、読んでみました。
    「ムーミン」って、固有名詞じゃないのか…ピカチュウ的な…
    かの有名な青いおうちに、こんなエピソードがあったとは知りませんでした…

  • ムーミンシリーズの一番最初の本なんだけど、しっかりと出版されたのは一番遅かった短いお話です。

    ムーミンパパは家出中だし、それを追っているムーミンママとムーミントロールは家がない状態。

    途中でスニフに出逢って行動を共にしたり、最後はムーミンパパとムーミン谷の家を見つけて、そこに住もうってお話でした。

    絵もなんだか違っていたよ。
    かくばっている感じ。

    内容は冒険譚でもあるんだろうけれど、まぁかなり小さなお子ちゃま向けでした(笑)

  • 2015/06

  • ムーミンママは意外と気分屋で、母親はかくあるべし!というのがあまり当てはまらなかったのが意外な発見。
    洪水被害に遭うというのが、トーベ・ヤンソン自身が戦争という暗い影から立ち上がる自分たちと重ねてあるのかなと思った。

  • ムーミンパパがいなくてムーミンママとムーミントロールがパパを探すお話。

  • ムーミンの第一作目。
    ムーミンパパをムーミンとママとスニフが探すお話。

    解説にもあったけれど、
    これが書かれたのが戦時中ということもあって、
    終末感が強く出ていて、
    父親を戦争に取られてしまった家族の物語として読むと、
    なかなかに滋味です。

    他にも科学とか難民とか洪水とか、
    結構メタファー盛りだくさん。
    寓話なんだから当然といえば当然ですが。

  • 行方不明のムーミンパパと、ムーミン谷が出来るまでの、最初のお話。

    原作のムーミンが好きなのは、登場人物がとても人間くさいから。悲しみも憎しみも喜びも当たり前にあるから。
    日本のアニメのムーミンを否定したヤンソンさんの気持ちはとてもわかる。でも小学生の頃、アニメがとても楽しみだった。

  • 戦時下で書かれたムーミンシリーズ第一作。
    ムーミンパパを探してママが奮闘する姿は戦争に父をとられた家庭を彷彿とさせる。(挿絵も暗い感じ)
    しかしながらムーミン一家は無事ハッピーエンドを迎えることができたのが救いかな。

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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