- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061485167
感想・レビュー・書評
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19歳になってもう1度読んでみたが、前と同じかそれ以上に感動し、共感した。愛されるよりも愛することが素晴らしい。自分が分かりたいという気持ちを捨てなければ、どんな人とでもきっと心がつながるということ。何気ない日常が喜びや幸せであふれていること。大切なことがたくさんつまっていて、読むと胸がいっぱいになる。
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そうだった、そうだったと、記憶の糸を手繰り寄せてもなお。再読するに足りる深みと優しさに、鼻の奥がつんとする。
"自分のなかにしかなかったのに。どこにいっても、自分のいるところが自分の居場所だったのに。"数々のひとの悪意やいじめを経験したチナのつらさは、人を励まし勇気を与える力へと昇華する。どんな自分でも自分だということ、いじめる側にある心のさみしさ。みんな、認められたくて。愛されたくて。それは島を越え、東京を飛び出し、パリを通って、クロアチアへ、世界中へと広がってゆく普遍的な人間の姿であった。
"なぐさめられるよりは、なぐさめることを、理解されるよりは、理解することを、愛されるよりは、愛することを、わたしが求めますように。"そうか。これが究極の「青」だよなぁ。
最後に許せるんだろうか。愛せるだろうか、自分を。
上手くいえないけれど、卑屈でいとも簡単につまづいた中学時代の私に確かに光を見せてくれた、大事な大事な9冊だったのでした。ありがとうを、心から。
意図せずいま私は倉橋さんの大学の後輩だ。"Men and women, for others with others"、本作であらわれるカトリック的思想の原点だったりして。私も彼女のように出版社に勤めフリー編集者、コピーライターになった後作家になりたいよ!← -
青い天使シリーズ。私の一生大切な本。
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障害とか困難とかは神様からもらったおまけって、人よりいろんなことを考えたり経験できるようにって、なんか、残ったなぁって。どんな出来事にも意味があるんだって。どんな人との出会いにも意味があるように。どんな時の、たとえうまく行ってない時の自分も愛してあげる、許してあげる神様じゃないんだからって大切だなぁって。青って感じには静、清、情、晴、っていうように素敵な意味を持ってるんだなって。チナが湖のように好きとおったコバルトブルーの心になれるよう生きていきたいって、その途中にグレーとかになっちゃうかもだけど、そんな自分も受け入れながら少しずつって。あと自分の居場所は自分の中にいつもあるって。どんな状況においても。
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誰かに面と向かって教わるには、難しいような恥ずかしいような正義感とか優しさが詰まっている。
小学生?中学生?のとき、本でこんなに泣けるもんなのかか!!ってくらい泣いた本。
今読んでも泣いてしまいそう…だからなかなか読み返せない(笑)。
今でも捨てられない大切な本。 -
1巻はまだ子供向けで読みやすいなぁって感じの面白さがあったけど最終巻に近づくにつれてすごく考えさせられました。作者の伝えたいことがどれも大切でいい意味で重いです。今更だけど自分の生き方について疑問をもちました。小学生向けの本だけど全然大人向け。いろんな人に読んでほしい一冊です。