インナーネットの香保里 (講談社青い鳥文庫fシリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061486553

感想・レビュー・書評

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  • 世界を変える大きな力を持つ青年の個人的な望みを叶えるために女子中学生が同行する。
    懐かしのジュブナイルSFのようでもあり、これは「セカイ系」ではなかろうかと思った。
    大きな物語の中で主人公の視点のみで描かれる。翻弄されつつ自分を確立する物語。

  • 「う〜む、残念。」
    とにもかくにも、そのひとことにつきる作品。

    ジュブナイルというのか子ども向けの小説としては仕方がないのか?
    いや、決してそんなことはないと思う。

    いまや「黄泉がえり」のと説明した方がいいだろう梶尾真治作品です。
    青い鳥文庫を見ていて、つい、おぉ〜〜〜っと思い借りてみて、
    いや、本当に面白かったんです!
    はやみねかおる氏絶賛でもあるし。

    ただ・・・とても物足りなさ感がある。
    タイトルにもある「インナーネット」これをある意味もっと見たい。
    よくある構成なら・・・いやそうすると、ネタバレ感が。
    確かに構成には悩むと思う。

    今の作品だからこそスピード感が保てていいのかもしれない。
    でもなぁ〜〜〜。
    良い作品だからこそ、もう一声!!そんな風に思ってしまいました。

  • 梶尾先生&鶴田先生の「エマノン」コンビによる
    児童書向きの作品。
    梶尾先生の短編らしく、淡々としているのにじんわりくる
    ところは大好きなのですが、
    全体的にあらすじのようにざっくりスピーディーすぎて
    何だか勿体ない感じがしました。
    凄く設定も物語も好みだったので、もう少しじっくり
    読みたかったかなぁ。

    ただ、その物足りなさが、主人公・香保里の年齢や
    感性のフレームからするとこんなものかなぁとも
    思えてもくるのですが。

    久々に梶尾先生作品読めて嬉しかったです。

  • 超能力を持ってしまったがために特殊な組織に追われる青年と、なりゆきで彼を助けることになった女子中学生の逃避行もの。カーチェイスや暴走する山仕事ロボットなど、ハラハラドキドキ満載でエンタメとして秀逸なだけでなく、ありえないほどロマンティックな仕掛けが最後に用意されていて、読み終わったあと「やられた!」と頭抱えました。

  • このお話の軸になる「インナーネット」とは。
    従来のインターネットをさらに進化させ、パソコンに書き込んでいる人物の善意・悪意までが伝わるようなネットワークのことだそうです。ちなみに児童小説です。インナーネットが使われる社会・・・便利なのか、怖いのか考えてしまいました。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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