うつ病をなおす (講談社現代新書)

著者 : 野村総一郎

• 講談社 (2004年11月19日発売)

作品紹介・あらすじ

もっとも信頼される名医が説く、なぜ「うつ」になるのか、どうすれば回復するか。

感想・レビュー・書評

[如水さんの感想 · 2022年1月4日]

うつ病になったことのない自分が、うつ病の人を身近に見ていた頃、この病は「治す」を目指すのではなくて、上手く付き合っていくことが大事なんじゃないかと感じた。本書で「治す」といっているのも、完全に治すということではなくて、落ち着かせて再燃を防ぐための方法が書かれていると思って読んだほうがよいと思う。

[osamu0919さんの感想 · 2016年4月28日]

うつの症例やタイプ、治療メニュー、認知療法、支援団体の活動内容等、包括的に書かれた本。うつ病患者でも読みやすくを心掛けているのか、サクッと読み進めることができました。

対処療法としての薬物、認知療法への期待、どう遺伝的な性質・性格を変えていくのか、そのあたりがキーワードかなと思いました。

[ytkssnさんの感想 · 2019年5月22日]

38329

[maiさんの感想 · 2017年3月11日]

うつ病に関する、正確な本。
患者に対する愛情を感じる。
やぶ医者に対する強い怒りを感じる。
いい医者と悪い医者の見分け方がわかります。

[ありよしあしかさんの感想 · 2013年6月30日]

タイトルが胡散臭いと避けていたけど、Dr.に「気分障害なら野村総一郎をよめ！」と勧められて手にとった本。(私は春日さんとか齋藤さんとかばっかり読んでた)
凄く平易でわかりやすい。少なくとも薬の説明がここまでわかりやすくきちんとしてる本は珍しいかも。いい本でした。しかも30分強で読めてお手軽。

[水源地さんの感想 · 2013年4月25日]

10年近く前の本なので、社会的状況、医学的な状況もいろいろ変わったでしょうが、当時としては入門書としてはよいと思う。

いろいろな症例などから、うつ病や似ている病気を紹介している。悪くはない入門書だと思う。

[二次元研究所さんの感想 · 2012年7月19日]

4061497529　206ｐ　2009・8・25　12刷

[ticheeseさんの感想 · 2012年1月12日]

知っていると怖くなることと、知らないでいると怖くなることがある。
「うつ」は間違いなく後者。私自身が「うつ」じゃないかと心配して本書を読んだのだけど、知れただけで少し楽になった気がする。

丁寧で具体的な例を出してくれるので「まず『うつ』とは何か」といった基礎知識を理解するには最適。
しかし2004年の本なので治療を行動に移したい人には情報が古過ぎる。現在の「うつ」治療の現状はもっと進歩しているはずなので、そういう意味では逆に前向きになれるかもしれない。
良い方に考える、それが最初のうつ対策。

[fa1conさんの感想 · 2011年11月26日]

「うつ病」の入門書。

業務上、うつ病の人と接したり、電話応対することがあるので、基礎知識を得たかった。

励ましてはならない理由や、うつ病患者がどのような思考パターンであるかを理解できた。

[おはぎさんの感想 · 2011年5月9日]

適応障害になったので。

鬱病の方をサポートする人が読むといいと思う。

著者プロフィール

日本うつ病センター副理事長、六番町メンタルクリニック名誉院長。1974年慶應義塾大学医学部卒業。藤田学園保健衛生大学助手を経て、米国・テキサス大学、メイヨ医科大学精神医学教室留学。藤田学園保健衛生大学精神科助教授、立川病院神経科部長を経て、97年より防衛医科大学校精神科教授、2012年より防衛医科大学校病院・病院長、2015年より現職。著書多数、学会活動も積極的に行っており、日本のうつ病・双極性障害治療における第一人者の一人。

「2021年 『ウルトラ図解　双極性障害』 で使われていた紹介文から引用しています。」