科学する麻雀 (講談社現代新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061497658

作品紹介・あらすじ

「数理の力」があなたの麻雀を変える。

感想・レビュー・書評

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  • 思い出しながら書きます。
    データとして出されている分他の戦術本よりは説得力がありますが、頭の中で一々これこれこういう状況だと上がれる確率は何%で・・・みたいに考えることはまず不可能だと思います。
    少なくとも僕には無理ですw
    決まり決まった法則にしたがって打つデジタルな麻雀って楽しいのですかね?
    まぁこれは個人的な麻雀観の問題であって本書の内容とは関係ありませんが・・・。
    内容自体は説得力あるしなかなかいいと思います。
    実践する気はないですけどねw

  • 演繹的な確率計算と、web麻雀から得られたデータによる帰納的な推論の両面で、麻雀の理論を検証しようとしている。帰納法のほうが主か。記述がわかりにくいのか私の理解力不足かわからないが、理屈を追えないところが多々あった。理屈は十分にわからなくても、著者の主張する麻雀のセオリーを理解して真似することはできそう。

    麻雀を打たなくなった何十年も経つし、本書も長らく読みかけで放ってあったのだが、過去の自分の打ち筋を思い返して反省するところ大。道理で弱かったわけだ。

    ひとつ気になったのだが、p.59で「N枚中a枚あるAをi巡以内に1枚もツモらない確率」を求める式の、aとiが逆では?

  • 序章 なぜ彼らは曖昧なのか
    「答え」を用意しない麻雀界
    間違っていた常識

    第1章 データが麻雀を理性化する
    「答え」を探すための方法論
    データを比較するための理論

    第2章 最強をめざす基礎理論
    文学的麻雀から数理学的麻雀へ
    麻雀を数式化する

    第3章 最強の麻雀講座
    自分:テンパイ 他家:攻撃なし
    自分:イーシャンテン程度のノーテン 他家:攻撃なし


    第4章 麻雀の思想的側面について
    「流れ」は存在するか
    麻雀の点数計算システムはよくできているか

  • 麻雀を統計的に分析する本
    結局の所麻雀も良い期待値を選び続けるゲームなのでこういうアプローチで分析することが大事だと感じる。
    他のゲームや出来事についてもこのようなアプローチを参考にできないかと思う

    麻雀くらい運の多いと選択肢の認識が難しい。それぞれの手の距離感や利得の大きさが混乱する。降りるというのが意外と良くない選択だと言うのに気づく必要。偶然を偶然と認識することの大事さ

  • 統計学的見地から麻雀の“正解”となる打ち筋が学べる。しっかりとした根拠が伴った解説になっているのが嬉しい。
    第4章「麻雀の思想的側面について」は”麻雀に流れはある派”に対する恨みが感じられて読むのが辛い。

  • 2016/06/21 読切
    p.28
    普通、全ての局の内3~4割はベタオリ
    p.108
    ・他家:攻撃なしで良形テンパイなら、3色など手替わり待つ前にリーチがよい。
    ダマで3翻以下なら全てリーチ
    ・13順目:ダマ和了率:70%以上、リーチ:40%台
    ※リーチ:3900なら点棒出しても釣り合うし、8000ならやるべき、←他家ノーテン率上がる
    →残り順目は気にしなくてリーチ
    ・悪形:ダマで2翻以下ならリーチ
    p.151
    ・他家:リーチ:自分いーしゃんは降りるべき
    →相手より確実に点が高い場合はいってもよい
    ・りゃんしゃんなら確実に降りる
    ・山が16枚程度から形式テンパイ目指す
    p.201
    ・5順目までに2切られた1や3切りの2は危険度0.6倍
    泣いてる時はもっと低い
    ・ドラ1の時の14は危険度1.5倍で点考えると2倍

  • 東風荘ができてこのかた、麻雀が変わったといわれるがその嚆矢となった一冊。無尽蔵の牌譜を集めることができるようになり統計的定石が確立したのだ。確率論に絡んだ数式が多いので決して読みやすくはないが、数学アレルギーがなければ面白い。コロナのせいで引きこもり生活になり、久しぶりにオンライン麻雀などするうえでためになった。
    なんといっても筆者の麻雀に対する姿勢が素晴らしい。いわく「ムダなものにいかに全力を注ぐか、が人生において最も大切」

  • 読み途中で読破を断念・・・。

    そもそも麻雀をやらないのにも関わらず読み始めたのが間違い。

    ただ、マージャンは確率論だ、と言いきって計算しているところが、理系人間にとってはとても興味深かったです。
    運や勘に左右されずに、理ずめで麻雀したい人にはうってつけの本かもしれません。

  • 20200127
    運の要素の大きい麻雀での最善手を、ネット麻雀データを基に検討した
    ・手変わりはまたずリーチすべき
    ・回しうちは無駄、ベタオリすべき

  • 宮内悠介「盤上の夜」の参考文献つながりで。残りの牌を数え上げるプログラムが、人の手より良い成績を上げた、という一節が、参考文献につながったのかな、と。数理的な理論は、正直追いきれないところがあったけど、大まかなヒントはもらえたのでは、と思う。以下抜粋。/「読み」のかわりに統計データを用いよ。「読む」のは基礎技術が身についてからにせよ/麻雀では比例の関係にない要素が多くあり、単純に「数字を取り入れてみました」というだけでは解決できない問題が多くある。/悪形でリーチすべきかどうかは、「2ハン以下はリーチ、3ハン以上はダマ」が基本である。/ごくまれな例外を除き、すべてリーチ/普通、麻雀というのは全局のうち半分近くはベタオリするゲームなのだ。なぜならば、4人いるうちで最も配牌とツモがよかった人が和了するのが麻雀であり、自分だけが毎局毎局上がれるゲームではないからだ/以下、雑感。相手が何点の時の手作りは…というのはちょっと判断基準が厳しいかな、と。そんなんわかるかよ、と。ただ、検証の努力をせよ、という姿勢は傾聴に値する。例えば、流れ。あるにせよ、ないにせよ、論拠を示して論じ、検証していかなければ、何も罪上がらない、と。クスりと笑えたのは、とつげき東北という名前で言うのも気がひけるが、モリッシー大川というネーミングセンスはあまりにひどい、だから疑った、というのは、イヤイヤとつげき東北に言われたくないよとみんな思いますよ、と。

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著者プロフィール

1976年兵庫県生まれ。東北大学工学部通信工学科卒。北陸先端科学技術大学院大学情
報科学研究科中途退学後、中央省庁に勤務。2004年、ベストセラーとなる麻雀戦術書
『科学する麻雀』を出版。麻雀の科学的研究の第一人者とされ、各種学会で講演を行
う。元東京大学非常勤講師、デジタルハリウッド大学特別講師。2018年現在では、国
家機関を離れ、某研究機関にて統計学関連の研究に従事している。
Webサイト(本家)
http://totutohoku.b23.coreserver.jp/hp/
Webサイト「名言と愚行に関するウィキ」
http://totutohoku.b23.coreserver.jp/totutohoku/
Twitterアカウント @totutohoku

「2018年 『場を支配する「悪の論理」技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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