鳥葬の国: 秘境ヒマラヤ探検記 (講談社学術文庫 1033)

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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061590335

感想・レビュー・書評

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  • 鳥葬という題名に惹かれて。
    面白かったです。
    専門的な事は余り書かれてなくて、本当に冒険記という感じ。
    遅読の私でも比較的早く読めました。
    しかし現地の言葉が多くて、何の話か見失ってしまうことも。。

    鳥葬という儀式についてはネットでも話題になるけど、それにどのような意味があるかまではなかなか分からない。
    遺体を刃物でバラバラに切り裂き、ハゲワシに投げ与える行為。その実態を知ったとき、生理的に拒絶反応が起きた。私は死んだ後の肉体になんて未練はないと思っていたのに。自分や家族が死んだ後そんな目に会うなんて、耐えられないと思った。屍への執着が捨てられないなんて、自分はいかにも強欲な人間だったのだ。
    この本を読んでいくうちに、自分も同じ場所に立ってみたいと思った。
    チベットの人は家の中では死なない。亡くなる直前、外に運び出されるそうだ。大地の中で死ぬことを選ぶ彼ら。
    同じ場所にいたら、自分もいろいろな物への執着を捨てて旅立てるかもしれない。と思った。

    骨の笛を吹くとハゲワシが飛んでくる。

著者プロフィール

1920年(大正9年),三重県生まれ.1943年,京都大学文学部地理学科卒業.大阪市立大学助教授,中部大学教授などを経て,KJ法本部川喜田研究所理事長,元社団法人日本ネパール協会会長,ヒマラヤ保全協会会長.理学博士.昭和53年度秩父宮記念学術賞,マグサイサイ賞,経営技術開発賞,福岡アジア文化賞受賞.著書に『続・発想法』『野外科学の方法』『KJ法』ほか

「2019年 『まんがでわかる 発想法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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